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攻め続け、歴史的圧勝=ぶ厚い選手層、随所で―箱根駅伝・青学大


 伝統が息づく箱根路のコースを、青学大が史上最速のタイムで駆け抜けた。優位に立っても、なお攻め続けた結果だ。ゴール後に胴上げされて宙を舞った原監督は「あっぱれ。褒めてあげたい」。主将の飯田は「10人が力を発揮し、総合力で優勝できた」と胸を張った。  自他ともに認める、ぶ厚い選手層を見せつけた。往路では、各自が安定した走りで2位に2分37秒差をつけた。他校がうらやむほどの実力者を並べた復路は、7区で故障明けの岸本が区間賞。リードを5分近くに広げ、勝利をぐっと引き寄せた。  さらに加速が続く。9区の中村が区間記録を14年ぶりに塗り替える快走を見せると、アンカーの中倉も苦しい表情を浮かべながら区間新記録。チームが2年前につくった10区間の大会記録を1分41秒も更新し、2位に11分近い大差をつける歴史的な圧勝を成し遂げた。  「優勝が決まっていれば守るパターンも考えられたが、自分たちで区間記録を狙うレースをしてくれた」。終盤の作戦は選手自らの意思だったと、原監督は明かした。  2015年から箱根駅伝で4連覇し、黄金時代が到来した。ただ、昨季は故障者にも苦しみ、主要タイトルなし。今季も三大駅伝のうち2大会は2位どまりだったが、最後の大きな舞台で輝きを放った。「(大会最多の)中大の6連覇を目指して頑張る」と原監督。黄金期の再来を期した。(了) 【時事通信社】 〔写真説明〕総合優勝を決め、ゴールする青学大アンカーの中倉啓敦=3日、東京・大手町
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