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ボルソナロ氏、再選に黄信号=10月にブラジル大統領選


 【サンパウロ時事】ブラジルで10月、4年間の任期満了に伴う大統領選挙が実施される。再選を目指す右派のボルソナロ大統領(66)をはじめ、10人以上の立候補が見込まれるが、世論調査では左派のルラ元大統領(76)が圧倒的にリード。ボルソナロ氏の再選に黄信号がともっている。  労働者出身のルラ氏は2003年から2期8年にわたり国を率い、この間に資源景気の後押しを受けて貧困対策を推進。庶民的な性格も相まって人気を確固たるものにした。  汚職疑惑のため前回大統領選への出馬断念を余儀なくされたルラ氏は、06年大統領選で決選投票を戦った中道左派のアルキミン元サンパウロ州知事(69)を共闘する「副大統領候補」に据えた。立候補表明はまだだが、昨年12月中旬には「(次期大統領の任期が始まる)23年のブラジルの状況は、03年に私が就任した時よりはるかに悪い。私の責任は重い」と語るなど、事実上の候補として準備に余念がない。  一方、ボルソナロ氏の人気は伸び悩んでいる。12月に発表された調査会社ダタフォリャの世論調査では、同氏の支持率は就任以来最低の22%に低迷。歴代政権が手を付けられなかった年金改革を断行したほか、国営企業の民営化を推進して財政再建に道筋を付けるなどの実績を残したが、暴言や放言が大きなマイナス要因になっている。  危機感を深めるボルソナロ氏は、ルラ政権が整備した低所得層向け現金給付制度「ボルサ・ファミリア」に代わる新制度「アウシリオ・ブラジル」を設立して支給額を増額。ルラ氏の「遺産」の上書きで貧困層切り崩しを狙う。ボルソナロ氏は「確かにルラ氏は票を持っているが、すべてではないはずだ」と巻き返しを誓う。  ダタフォリャによると、大統領選でルラ氏に投票するとした有権者は48%、ボルソナロ氏は21%。他の調査でも似たような数字が出ている。 【時事通信社】 〔写真説明〕ブラジルのボルソナロ大統領=2021年11月、ブラジリア(AFP時事)
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