名門復活へ第一歩＝国学院久我山、ＦＷで圧倒―高校ラグビー

　全国制覇５度の伝統校が４大会ぶりに花園に戻ってきた。国学院久我山が初戦で鹿児島実に危なげなく勝利。プロップの杉本主将は「セットプレーで圧倒できた」と胸を張った。 　平均で身長１８０センチ、体重１００キロの大型ＦＷがきっちり実力を示した。敵陣ゴール前でのラインアウトやスクラムから着実にトライにつなげ、さらにナンバー８の細川を中心に力強い突破も披露。風上の前半のうちに３８点を奪って試合を決めた。 　もともと大型選手がそろっていたわけではないという。ロックの荒川は「体重を増やすため、チームとしてとにかく米を食べる。最低でも朝に４００グラム、昼と夜は７００グラム」。ほとんどの３年生ＦＷが、入学時から１５キロ以上体重を増やしたそうだ。 　杉本は力強く語る。「（目標は）日本一。久我山の昔の強さを取り戻そうと向上心を持ってやってきた」。名門復活へ、フィフティーンの士気は高い。（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕後半、突進する国学院久我山の磯部（左）＝３０日、大阪・花園ラグビー場 〔写真説明〕後半、突進する国学院久我山の荒川（左）＝３０日、大阪・花園ラグビー場