濃厚接触「機内全員」見直しへ＝オミクロン株対応で―後藤厚労相

　後藤茂之厚生労働相は２７日、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」感染者と同じ航空機に乗っていた乗客全員を濃厚接触者とみなす運用を、「本日で終了する」と発表した。２８日午前０時到着便から、デルタ株など従来株と同様に、感染者の前後２列を含む計５列の座席を利用した乗客と家族らに限定する。 　国内の感染例を分析した結果、機内の同乗者がオミクロン陽性となる割合は極めて低いと判明したという。このため後藤氏は、全員を濃厚接触者とする「科学的根拠がない」とした。　 　一方で後藤氏は、空港検疫でコロナ陽性と判明した人のうち、８割がオミクロン株に感染していたことも明らかにした。今後、検疫でコロナ陽性と分かった人は、変異株ＰＣＲ検査などの結果を待たずにオミクロン株感染者とみなし、濃厚接触者に１４日間の施設待機を要請するという。（了）【時事通信社】