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狙い通りのスタミナ勝負=70キロ級の田中、本番で雪辱―全日本女子柔道


 延長に入って5分が迫る頃、狙い通りの展開が訪れた。田中のこん身の背負い投げに約40キロ重い児玉の体が崩れる。さらに肩越しに釣り手をつかんで攻めると相手は抵抗できず、直後に三つ目の指導が出て勝負は決まった。  今大会の予選を兼ねた東京都選手権の決勝では児玉に敗れていただけに、「今回は組み手で我慢して我慢して、疲れたところで技を掛けよう」と作戦を練ってきた。素早い身のこなしで何度も奥襟をつかんでは足元から攻め、じわじわ相手の体力を削る。頭脳的な試合運びで、70キロ級の選手ながら無差別の戦いで頂点に立った。  最重量級選手の技を受け切れる体幹の強さは、高校の頃まで柔道と並行してやっていたレスリングの影響も大きいという。  環太平洋大への入学を機に当時の総監督、古賀稔彦さん(故人)の勧めもあって柔道に専念。心に残る言葉は「試合ではうまくいかないことが当たり前。気にするな」。古賀さんも70キロ台の体で全日本の舞台で活躍し、鮮烈な記憶を残した。  70キロ級では東京五輪金メダリストの新井千鶴が引退。「(3年後のパリ)五輪を狙いたい」。大きな自信を得た田中ははっきりと目標を口にした。(了) 【時事通信社】 〔写真説明〕決勝で児玉ひかる(奥)を攻める田中志歩(手前)=25日、東京・講道館(代表撮影)
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