樋口、悲願へ決意＝全日本フィギュア

　樋口は安定感を重視して女子ＳＰではトリプルアクセル（３回転半ジャンプ）を組み込まなかった。演技をまとめて７４．６６点の高得点をマークし、「取りあえずミスなく終えられてよかった」と率直に話した。 　４年前は平昌五輪代表に近づきながら、全日本で失速して２枠に入れなかった。今季はグランプリ（ＧＰ）シリーズ２戦など海外の大会を転戦し、隔離もあって従来と勝手が違う調整をしながら「全日本までにどういう気持ちで、どのような練習をしていくか」を考え続けてきた。まずは成果の一端を示した。 　フリーは３回転半を入れる予定。悲願の五輪切符に向けて、「今まで以上に力を発揮できるように、落ち着いて滑りたい」と決意を込めた。（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕女子ショートプログラムで演技する樋口新葉＝２３日、さいたまスーパーアリーナ