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大量殺人に強い執着か=周到な計画、見えぬ動機―大阪ビル放火、24日で1週間


 大阪市北区の雑居ビルに入るクリニックで25人が死亡した放火殺人事件は、24日で発生から1週間となる。大阪府警天満署捜査本部は、患者だった職業不詳谷本盛雄容疑者(61)が関与したと特定。一部始終が映る防犯カメラ映像などからは周到な計画と大量殺人への強い執着がうかがえる一方、動機につながる手掛かりは見つかっていない。  ◇催涙スプレーも用意  府警によると、谷本容疑者は17日午前10時15分ごろ、4階の「西梅田こころとからだのクリニック」に到着し、エレベーター前と非常階段に通じる扉の前に火を付けた。2カ所しかない出入り口を封じる目的だったとみられ、ガソリンは11月下旬に購入していた。  催涙スプレー2本も所持。現場からは刃物も見つかり、放火を妨害される事態などに備えて用意した可能性がある。  ◇家に京アニ事件記事  防犯カメラ映像には、逃げようとする女性に体当たりする様子も映っていた。院内奥のスペースで26人が発見され、閉められた状態のドア手前で同容疑者が一人倒れていた。閉じ込めて多数の患者らを巻き込もうとした強固な殺意もうかがえる。  谷本容疑者が住んでいたとみられる住宅からは、36人が犠牲となった京都アニメーション放火殺人事件に関する新聞記事のほか、「消火栓を塗る」などと書かれたメモが見つかった。院内の消火栓は、気密性を高めるために建築現場などで使われる接着剤のようなものが扉の隙間に付着。事件当日、非常階段の扉に粘着テープの目張りがされており、府警が関連を調べている。  ◇トラブル報告なく  府警のこれまでの捜査では、クリニックとの間にトラブルは確認されておらず、家に残されていたメモなどからも、動機につながるような記載は見つかっていない。  谷本容疑者は2011年、当時25歳だった長男の頭などを包丁で突き刺したとして、殺人未遂罪などで懲役4年の実刑判決を受けた。  判決では、離婚後の寂しさに耐えかね、自殺の踏ん切りを付けるため別居中の長男や元妻らを道連れにしようとしたと認定。この時も事前に複数の包丁や催涙スプレーなどを用意していた。  谷本容疑者の住宅は、電気やガスが止まったまま。交友関係の捜査も難航しており、ある捜査幹部は「孤立してたんやろな」と漏らす。  心肺停止状態で搬送された谷本容疑者は、蘇生したものの、今も重篤な状態が続いている。(了)【時事通信社】
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