田中前理事長、校友会会長も解任＝全役職解かれる―日大

　日本大は２２日、所得税法違反罪で起訴された前理事長田中英寿被告（７５）が１７日付で校友会会長の職を解かれ、同会を除名されたと発表した。田中被告は評議員も解任されており、これで日大の役職を全て解かれた。 　日大によると、臨時校友会役員総会が１７日に持ち回りで開かれ、田中被告のほか、背任事件で起訴された元理事の井ノ口忠男（６４）、籔本雅巳（６１）両被告の副会長職も解き、除名したという。　 　田中被告は脱税事件で逮捕された後、今月１日付で理事長を辞任。その後に理事職も解任され、１５日の臨時評議員会では、田中被告の評議員解任も決まった。 　加藤直人学長は１０日の記者会見で、田中被告について「永久に決別し、影響力を排除する」と明言。文部科学省は加藤学長に、田中被告に対する損害賠償請求を検討するよう指導している。（了）【時事通信社】