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「玄関にスキー服」効果的=厳寒期、命守る備えを―日本・千島海溝地震


 日本海溝・千島海溝地震は冬季に発生した場合、避難行動が遅れるほか、低体温症や積雪などの影響で被害が甚大化すると見込まれている。命を守るため、何を準備すればいいのか。被害想定を取りまとめた作業部会のメンバーでもある、日本赤十字北海道看護大の根本昌宏教授(寒冷地防災学)に聞いた。  根本教授によると、重要なのは「体をぬらさない」と「できる限り早く家を出る」の二つ。地震発生時にすぐ着用できるよう、防水性や透湿性に優れたスキーウエアなどを玄関先に用意するほか、非常時に持ち出すべき物品をポリ袋にまとめておく。水に漬かってもぬれないよう口を縛っておくのも大事だという。  持ち出し袋の中身も工夫が必要だ。体を暖められるカイロや乾いた着替え、カロリーの高い非常食のほか、避難所で肺炎などの災害関連疾患に陥らないよう、携帯用トイレや寝袋、上履きも用意しておきたい。新型コロナウイルスやインフルエンザが流行する恐れもあるため、マスクや消毒液、ごみ袋も必要になる。  根本教授は、北海道のトムラウシ山で8人が死亡した2009年の遭難事故を例に「寒冷地で体がぬれてしまうことは、命を落とす事態に直結する」と警告。「着の身着のままの状態を避ければ、避難中の低体温症は限りなくゼロに近づけられる。行政任せにせず、自分の命を自分で守れるよう普段から備えてほしい」と呼び掛けた。(了)【時事通信社】
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