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巨人、潮目変わった9月5日=先発再編で急失速招く―プロ野球クローズアップ


 坂本はベンチで腕を組み、微動だにしなかった。巨人が約1週間で首位を明け渡して迎えた9月5日の阪神戦。6点差を守れず引き分け、白星なしで3連戦を終えた。今季終盤の急失速はここから始まった。  六回の守備交代が分岐点だった。中4日で好投したメルセデスとともに、攻守の要である坂本も疲労を考慮して下げた。すると代わって遊撃に就いた若林、広岡がともに失策。いずれも失点に絡んだ。「きょうは私自身の用兵ミス」。原監督は苦々しく言った。  故障者が続出した前半戦を2位で折り返し、8月下旬からは本来6人で回す先発を、信頼する菅野ら5人に絞った。それは一戦必勝のメッセージでもあったはず。だが、勝ち切る前に決断した主力交代がほころびを生んだ。  登板間隔を詰めて早々につまずくと、負の側面が噴出した。調整は不慣れで疲れも積もる。山口や戸郷は目に見えて制球を乱した。前半戦9勝の高橋ももたつき、「後半に疲れて良くなかったのは情けないが、現実はそう」と振り返った。  宮本前投手チーフコーチは「ベストと考えての選択だった。体力が持たなかったのは反省点」と話す。9月以降の43試合で、先発に勝ちがついたのは6度。早い降板は救援陣に負担をかけ、打線の不振も重なって悪循環が続く。10月には10連敗。3位確保がやっとだった。  先発5人制や打線の湿りは、若手の突き上げ不足という育成面の課題もあぶり出した。新外国人らの補強失敗も痛手に。「非常に苦しい戦いが続いた。この経験を糧に、来季は日本一を目指して戦い抜く」と原監督。覇権奪回へ、この苦い挑戦を肥やしにできるか。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕9月5日の阪神戦で好投した巨人のメルセデス。降板後にチームは6点差を追い付かれた 〔写真説明〕1回途中で降板する巨人先発の高橋(手前)=10月16日、東京ドーム
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