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Xマス一変、切り裂かれた町=がれき撤去本格化も復興見えず―米南部


 【メイフィールド(米南部ケンタッキー州)時事】米南部ケンタッキー州メイフィールドを襲った竜巻は、クリスマスを控え、穏やかに時が流れる町を切り裂いた。発生から4日目を迎えた14日。周辺都市から続々と災害救助隊が集まり、がれきの撤去が本格化している。ただ、生まれ育った家や商店を失った住民はいまだ途方に暮れ、復興の光は見えていない。  巨大な手で引き裂かれたかのような民家の数々。根元からなぎ倒された街路樹にクリスマス用の電飾が絡みつき、民家の前庭には赤いリボンの付いたクリスマスリースが転がっていた。  「たくさんの思い出が詰まった場所だった」。ダニー・ヘイズさん(46)は町の中心部近くで自動車整備業を営んでいた。大半の住民と同様、人口1万人余のこの町で生まれ、育った。父が35年前に創業した店を親子2人で切り盛りしてきた。  その父は今年2月、新型コロナウイルスに感染し他界。悲しみを乗り越え、前を向いて歩きだしたばかりだった。  事務所の壁は吹き飛び、顧客から預かっていた数台の車は大破した。床に散らばったガラスや金属片を片付け、泥のこびりついた売り上げ関係の書類を床から拾い上げる。  町中では各所で重機が建物の残骸を動かし、がれきを乗せた大型トラックがひっきりなしに行き交い始めた。だが、いまだ水道や電気は復旧せず、住民は瞬時にして失われたものの大きさにぼうぜんとしたままだ。  ヘイズさんは「自分の店は1年で立て直せるかもしれないが、このコミュニティーが立ち直るには何年もかかるだろう」と語る。  自営業のリチャード・ベリーさん(42)は、屋根が半分吹き飛んだ自宅から使えそうな日用品を持ち出し、慌ただしく車に積み込んでいた。「あす、あさっては雨の予報だ。自宅から物を持ち出せるのはきょうしかない」。本格的な冬は、すぐそこまで来ている。 【時事通信社】 〔写真説明〕竜巻で壁が吹き飛ばされた自動車整備店を片付ける経営者のダニー・ヘイズさん=14日、米ケンタッキー州メイフィールド
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