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サケの血を吸うヤツメウナギ、ラトビアで珍味として人気


【AFP=時事】バルト海沿岸に近いラトビアの川辺で、グツグツ煮える大鍋の前に人々が長い列をつくっている。この地の珍味、ヤツメウナギを食すためだ。(写真はラトビア・サラツグリーバで行われたヤツメウナギフェスティバルで焼かれたヤツメウナギ) ニシンやサケに寄生して血を吸い、自らの養分にするヤツメウナギは、中世には人気の食材だったが、現在の欧州ではあまり食べられることはなくなった。 ただ、バルト3国の一つ、ラトビアでは今も珍重されており、地域のフェスティバルなどでも広く見ることができる。 ヤツメウナギを食べるために、約100キロ離れた北部サラツグリーバの町を家族で訪れたという女性は、「薫製かスープにすると、独特の味わいになる」とAFPに話した。 ヤツメウナギは、ラトビアの一般的なスーパーマーケットで1キロ当たり最大30ユーロ(約3900円)で売られている。これは、牛肉1キロの当たりの平均価格の約4倍だ。同国の食品安全・動物福祉機関のBIORによると、ヤツメウナギの国内年間漁獲高は約50トンだという。 「寄生生物」というイメージにもかかわらず、沿岸部の複数の町では紋章の図柄にも採用されている。さらに欧州委員会が規定する食品および飲料の原産地呼称保護(PDO)制度でも、フランスのシャンパンやギリシャのフェタチーズなどと並んで登録されている。 英国王室もヤツメウナギとのつながりが深い。 イングランド王ヘンリー1世は、ヤツメウナギの食べ過ぎで1135年に命を落としたとされている。それでもヤツメウナギのパイは、今日に至るまで王室に贈られ続けてきた。【翻訳編集AFPBBNews】〔AFP=時事〕(2021/11/15-13:02)
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