今回は、エアコン暖房の使い始めの時期に起きやすいトラブルの対処法と共に、冬前のエアコン点検方法をご紹介します。
特に冬に暖房を使い始める時期は、秋の間、エアコンを使わなかったことにより、カビがより繁殖しやすい状態になっているといいます。なぜならエアコン内部の空気が循環せず、夏にたまったほこりや湿気が残っているなど、カビが繁殖する条件がそろってしまうからです。
対策は、カビを除去するための掃除。けれど、自分で行っていい箇所と、行ってはいけない箇所があるので注意しましょう。
●自分でカビ掃除をしていい箇所
前面パネルとフラップというエアコン吹き出し口にある羽の部分にカビが発生している場合は、自分で掃除してOKです。掃除順はこちら。
STEP1: 電源プラグをコンセントから抜く
掃除中に感電や誤作動が起きたら大変! 必ずエアコンの電源を落とし、エアコン自体の電源プラグをコンセントから抜きます。
STEP2: 前面パネル・フラップに付着した汚れを拭き取る
雑巾などに、台所用中性洗剤を使用量の目安までぬるま湯で溶かしたものにしみこませ、しっかり絞ってから、前面パネル・フラップに付着したカビや汚れを拭き取ります。その後、乾いた雑巾で水分をしっかりと拭き取って乾燥させます。
●自分でカビ掃除をしてはいけない箇所
エアコン内部の熱交換器、ファン、通風路は、故障・内部部品の破損による水漏れなどのリスクがあるので、自分で掃除してはいけません。エアコンクリーニング業者に依頼しましょう。
1.室内機・室外機の吹き出し口、吸入口をふさいでしまっている
2.フィルターが汚れている
3.「霜取り」により一時的に温風が出ない状態になっている
室内機の吹き出し口の近くに背の高いタンスが置かれていたり、外にある室外機の周辺に何かモノを置いていたりしませんか?
フィルターが汚れている場合も、目詰まりにより温風が十分に出ないこともあります。
また室外機についた霜を溶かす「霜取り機能」がついているエアコンでは、暖房運転中、自動的に霜取り運転が始まり、一時的に暖房運転が止まることがあります。
これ以外にも、エアコンの部品である「四方弁」が故障しているケースもあります。「暖房・冷房の切り替えができない」「暖房をつけているのに冷風が出る」などが起きている場合は、四方弁の故障も考えられるため、メーカーや修理業者に相談しましょう。
<実施前のチェックポイント>
□ 室外機の周囲には物を置いていないか
□ 電源プラグやコンセントに「変色」「がたつき」「ゆるみ」はないか
□ 電源コードに傷はないか
□ 電源プラグにほこりが付着していないか
□ リモコンは動くか、液晶画面の表示は薄くなっていないか
□ フィルターや熱交換器等、エアコン内部にほこり、カビがついていないか
※異音や異臭などの異常があった場合はメーカー、販売店に連絡しましょう。
<実施手順>
1.運転モードを「暖房」にして、設定温度を「設定できる最高温度」にし、温風になってから10分運転する。
●チェックポイント
□ 温風がきちんと出ているか
□ 異常を示すランプがついていないか
2.さらに30分程度運転する。
●チェックポイント
□ 異音や異臭がないか
□ 水漏れが発生していないか
※異常があった場合はメーカー、販売店に連絡しましょう。
冬の間、エアコン暖房が正常に運転し、安心して暖まることができるように、今のうちにチェックや点検、掃除などをしっかりと行っておきたいですね。
(出典元の情報/画像より一部抜粋)
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※出典:プレスリリース