その結果、日本の特徴として「仕事よりもプライベートを優先する」仕事観や、転職理由は「自分にとってプラスになる」よりも「現状の職場に不満」が多い傾向、キャリア形成にかけるお金の少なさなど、他国と異なる傾向が見えてきました。
「仕事で、昇進・昇格したい」はドイツが79.7%で最も高く、アメリカ・イギリス・韓国でも7割前後である一方、日本は46.4%で最下位と、大きな違いがありました。
日本は“仕事よりもプライベートが優先で、仕事はあくまでもお金を稼ぐため”という価値観を持つ人の割合が高いと言えそうです。
他国の転職経験者の割合はイギリスが92.7%、アメリカは90.1%、ドイツは84.2%と欧米では8割以上です。
また韓国も75.8%が転職経験があり、日本よりも16.1ポイント高い結果となりました。
日本の転職割合は他の4カ国と比べて大きく低く、最下位の結果でした。
「現状の仕事に大きな不満はないが、自分にとってプラスになる可能性があると思うから」
「現状の職場に不満や嫌なことがあるから」
上記のいずれかをたずねたところ、日本は「不満や嫌なことがある」が40.9%で他4カ国よりも突出して多く、「自分にとってプラスになる」は30.2%にとどまりました。
日本は現在の職場における不満が転職理由になりやすい傾向があるようです。
一方、他国はいずれも「自分にとってプラスになる」が45%以上を占め、「不満や嫌なことがある」は30%以下となり、日本とは真逆の傾向となりました。
現状の転職理由としては職場への不満が多い一方で、これからの転職に対する期待としては、仕事や働き方の、新たな選択肢やキャリアの可能性が広がると前向きに捉えている人も多いようです。
他の先進国に対して転職経験者の少ない日本。
価値観やライフスタイルが多様化する中、今後は新たな働き方や人生を見つけるために転職をする人も増えそうですね。
【参考】
※公式サイト
https://jp.indeed.com/press/releases/20230627