昨今では男性向け化粧品も増え、肌の調子や清潔さ、見た目に気を配る男性が多くなってきました。
株式会社資生堂が行った調査によると、メンズメイク未経験者の9割が「メイクをしてみたい」と回答。メイクや身だしなみに関する男性の意識が大きく変わってきているようです。
まず男性に対し、「男性がスキンケア(洗顔後に化粧水などで保湿をする)をすることは身だしなみの1つだと思いますか」という質問をしたところ、約9割(88.4%)の男性が「そう思う」と回答しました。
その理由として「清潔感を出したいから」という答えが約7割と最多でしたが、「見た目を整える」ことを目的とした回答も約4割(35.9%)に達しました。
続いて、BBクリームやアイブロウで肌や眉を整えるメンズメイクをしてみたいかという問いに対しては、86.8%が「してみたい」と回答。実に約9割の男性がメイクをしてみたいと考えていることがわかりました。
男性がメイクをすることに対してどう思うかという質問には、「おおいにすべき」「コンプレックスが軽減でき、前向きな気持ちになるならばするべき」という回答が合わせて約半数を占め、男性のメイクを否定する回答はわずか6.2%でした。メンズメイクを多くの人が受け入れ、抵抗がある男性は少数派という現実が浮かび上がります。
しかし、最多の回答は「見るからにメイクをしているというレベルでするのには抵抗がある」(33.5%)という“肯定的だが慎重派”で、あからさまなメイクは良しとしない傾向も浮かび上がっています。
仕事相手のメイクに対しても、約7割が好印象を持つと回答。否定派は約5%と少数で、ビジネスの場であっても男性のメイクが受け入れられる下地ができていることがわかりました。
メイクをする男性に対し、BBクリームによる顔の色ムラ補正や、アイブロウで眉を補正することで、気持ちの変化があったかどうかを聞くと、約6割が「気分が前向きになった」と回答。「自信が持てた」と答えた人も約4割にのぼり、ポジティブな影響があったと実感していることがわかりました。
メイクは対人コミュニケーションにおいて何らかのプラス効果があるとらえている男性が多いようです。
今回の調査結果より、幅広い年齢層や職種でメンズメイクが普及し、ビジネスマンにとって自然に見える顔の色ムラ補正や眉の修正は「日常生活に馴染むメイク」だと捉え、肯定する人が主流になっていることがわかりました。今後、男性のメイクは身だしなみの一環になることが予想されます。
2020年は、メンズメイクで自分をプロデュースするという考え方がより加速していくでしょう。
メイクはもはや性別に関係なく、大人の身だしなみのひとつになりつつあります。パートナーや友人など、身近な男性もみなさんが気づかないだけで「さりげないメンズメイク」をしているかもしれませんね。
【参考】
※株式会社資生堂(PR TIMES)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001540.000005794.html