11月14日は、「世界糖尿病デー」です。日本でも増加傾向にある糖尿病患者。2016年に実施された厚生労働省の調査では、総人口の15%を超える約2,000万人の糖尿病患者および予備群が存在すると推定されています。
今回は、生活者の意識・実態に関する調査をおこなうトレンド総研の調査レポートをご紹介します。
最初の「医療機関や健康診断などで血糖値が高いと言われたことはありますか?」という質問では、「ある」と答えた人が14%という結果に。また、「自分の血糖値が高いことが気になる」という人も、16%にとどまりました。
さらに、糖尿病患者(あるいはその疑いがある方)を除いた対象者に、「あなたが今後、糖尿病になる可能性はどれくらいだと思いますか?」と聞いたところ、平均は「34%」に。その理由としては、「やせ型なので大丈夫だと思う」(33歳・男性)、「甘いものは大好きだが、健康診断で一度も指摘されたことがない」(62歳・女性)などの回答が見られ、多くの人が「糖尿病」を自分とは関係のない病気と捉えていることがわかりました。
□40歳以上である
□たばこを吸う
□お酒が好きである
□甘いものをよく食べている
□炭水化物中心の食事である
□味の濃いものや揚げ物をよく食べている
□人と比べて早食いである
□食事時間が不規則である
□夜10時以降に食事をとることが多い
□肥満または肥満ぎみである
□ストレスが多い生活を送っている
□睡眠時間が平均5時間以下である
このチェックテストで当てはまる項目が5個以上にのぼる場合は、「糖尿病になるリスクが高い」とされているそう。
「血糖値スパイク」は、食事を食べた後の短時間だけ血糖値が急上昇し、また正常値に戻る症状のこと。これを放置すると糖尿病に発展するリスクがあるほか、認知症や心臓病、がんといった現代病の引き金にもなるそう。
認知度を調査した結果、「血糖値スパイク」の認知度はわずか16%。しかし、あらためて「血糖値スパイク」について説明をした上で、「自身の体内で『血糖値スパイク』が生じているかどうかを知ることは、健康のために重要だと思いますか?」と聞くと、85%もの人が「そう思う」と回答しました。
さらに、血糖トレンドの測定は「血糖値スパイク」の発見だけでなく、糖尿病の治療にも役立てられています。自身の血糖トレンドを知ることができれば、
食事などの生活習慣も改善しやすそうですね。
決して他人事ではない糖尿病や血糖値スパイク。11月14日の「世界糖尿病デー」をきっかけに、自分自身の生活を振り返ってみてはいかがでしょうか?
【参考】
※トレンド総研
https://kyodonewsprwire.jp/release/201811070100