秋の夜。皆さんは何をして過ごしますか?
読書の秋…、いいですね。
味覚の秋…、それもいいですね。
ぐーたらの秋…、分かる分かる~。
実は秋におすすめなのが星空観賞。
星空観賞と言うと、織姫彦星の天の川のイメージが強いので夏を連想される方が多いですが、実は秋こそ良いんです!
なぜ秋に星空観賞がおすすめなのか
秋は夜が長い!
夏が終わり、 日が暮れるのが日ごとに早くなってきました 。
そう、いわゆる秋の夜長…。
夏の蒸し暑さの無くなった秋は、外で夜空を眺めるのに最適な気候 なのです。
まだそこまで寒くない!
「秋の夜長っていうけど、冬の方が夜は長いよ。だから星を長く見られる冬こそ星空観賞に最適でしょ」
と思ったあなた。
確かに冬も夜は長いです…が、寒いです!
星空観察どころじゃないです!!
寒くてすぐにギブアップです!!!
なので、 凍える冬では無いまだそこまで寒くない秋がおすすめ なのです。
空気が澄んでくる
秋になると「空が高くなる」と感じたことはありませんか?
もちろんこれは実際に空の高さが変わっているのではありません。
空気が澄んでいるため、光が遠くまで届き、空が高く感じられる のです。
ではなぜ空気が澄んでいるのか?
理由はいくつかありますが、大きな点として「空気中の水分(水蒸気)が少ない」ことが挙げられます。
秋の空には、大陸から育った空気中の水分の少ない高気圧が流れ込んできます 。
空気中の水分は光を屈折させますが、光を屈折させる水分が少ない秋の空気は光が通ります。
なので 星の光が遮られず、星空観賞におすすめ なのです。
(ちなみに夏の高気圧は元気な南の海育ち。なので水分たっぷり)
秋にはどんな星座があるの?
秋の星座の名前は?
秋の星座とは、 9月から11月にかけて見られる星座 です。
下記の星座などが夜空を彩ります。
【神話に登場する星座】
- ペガスス座(秋の大四辺形)
- カシオペア座
- アンドロメダ座
- ペルセウス座
【12星座占いの星座】
- やぎ座
- みずがめ座
- うお座
- おひつじ座
秋の星座 早見表
ではこれらの星々は夜空のどこで輝いているのでしょう。
そんなときは星見表が便利!
下記の国立天文台のウェブサイトにわかりやすい星見表がありますので、見てみてください。
https://www.nao.ac.jp/astro/sky/2022/10.html
秋の一等星は?
一等星とは、明るさの等級が一等級の星のことを言います。
秋の夜空の一等星はただひとつ 、「みなみのうお座にある フォーマルハウト(Fomalhaut) 」です。
みなみのうお座の魚の口の位置にあり、あまり高いところまでは昇らず低い位置で静かに夜空を照します。
日本では「秋のひとつ星」と呼ばれて親しまれています。
(「みなみのうお座」は、星座の「うお座」とは別物です。)
https://tenki.jp/suppl/grapefruit_j02/2022/09/10/31393.html#sub-title-a
余談ですが、フォーマルハウトの星言葉は「アドバイス上手博愛主義」だそうです。
つまり、相談に乗ってくれて、すべての人に分け隔てなく接する…。
最高の上司ですね。
秋の天の川
「天の川」と言うと夏の夜空の印象が強いかもしれませんが、 秋にも天の川は流れています。
と言うのも、天の川というのは地球の周りをぐるりと一周していて全部つながっているので、秋にも夏の天の川の続きが見られるのです。
秋の天の川は空の高いところにあり、北の方角にあるため、 ほぼ一晩中見ることが出来ます。
(ちなみに北半球に位置する日本では、春は天の川を見ることが出来ません。
春の天の川は南半球側の空にあるからです。
逆に言うと、秋の天の川は北半球にあるので南半球の国からは見ることが出来ません。
なんだか地球のロマンを感じますね。)
秋の星座の探し方
秋の星座の探し方をご紹介します。
秋の大四辺形
秋の星座を探すには 、天頂近くに4つの星が四角く並ぶ 「秋の大四辺形」目印にすると良い でしょう。
「秋の大四辺形」は、ペガスス座の胴体を表わしています。
そしてこの四角形の星のひとつは、アンドロメダ座の頭の部分にもなっています。
なので 秋の大四辺形を見つけられれば、ぺガスス座とアンドロメダ座のふたつが描き出せます 。
秋のひとつ星「フォーマルハウト」
南の空の低いところに輝く一等星、「フォーマルハウト」。
フォーマルハウトの上下に は みずがめ座 やみなみの うお座 がつながっているため、それぞれの星座が描き出せるでしょう。
また、北の空には 特徴的な形のカシオペヤ座 (Wの形)や ケフェウス座 (五角形)があり、比較的簡単に見つかると思います。
秋に流星群はあるの?
今年の秋に出現する主な流星群をご紹介します。
オリオン座流星群
過去に2006年と2007年に活発な活動が観測された流星群。
今年は、極大期(ピーク)が夜間にあり月齢も新月に近いので、観賞条件としては良い。
- 出現時期:10月2日~11月7日
- 極大期:10月22日未明
しし座流星群
33年周期で活発化する流星群。一番活発な極大期が日中にあるので、観賞条件は悪めです…。
- 出現時期:11月6日~11月30日
- 極大期:11月18日朝
https://www.nao.ac.jp/astro/basic/major-meteor-shower.html
やっぱり流れ星を見たい!
ガッツリ流星群!とまではいかなくても、星空観賞をするならやっぱり流れ星を見てみたい!
そんなあなた。
実は、流れ星を見ることはそこまで大変なことじゃないのです。
星のよーく見える場所で、寝っ転がって1時間空を見てください。
通常なら数個から十数個ほど見られるでしょう。
お星さまは意外とピュンピュン飛んでいるものなのですよ。
いっぱい会えると良いですね♪
(別に寝っ転がらなくてもいいです。
私が草原に寝っ転がって見るのが好きなだけなので…。
各々のお好きな姿勢でご覧になって下さい)
星空観賞におすすめの条件
星空観賞におすすめの条件をご紹介します。
場所
空が暗い場所(=人工の光がない場所)
- (市街地の光の影響を受けにくい) 市街地から10km程離れている ところ
- 街灯・人家・自動販売機などの 明りが近くにない ところ
を探しましょう。
空気が澄んでいる場所
秋は元々空気が澄んでいますが、
- (空気の影響を受けにくい) 標高の高い場所
- (空気中の水蒸気が少ない) 湿度や気温の低い場所
を選ぶと更にバッチリ。
天候
晴れは晴れでも、湿度など様々な要因が関係しているので一概に 「晴れならOK」とは言えないのが星空観賞 。
そこで おすすめなのがこちらの2つのサイト 。
https://s.n-kishou.co.jp/w/charge/hosizora/hosizora.html
星空観賞用の天気予報サイト 。
星空の見え方を100点満点で採点しています。
70点以上なら星空観賞の合格点。
https://tenki.jp/indexes/starry_sky/
星空指数を教えてくれるサイト。
数字が大きいほど綺麗に星空が見えます。
時間帯
星空観賞におすすめの 時間帯は、空がしっかり暗くなってから です。
街の明かりをしっかり排除する為、 深夜0時過ぎから夜明け前の3時頃まで が良いでしょう。
集中して見たい方は0時から1時までがベスト。
ちなみに、 時間がある時は一番星からの星空観賞もおすすめ です。
一番星とはその日の夕方に一番最初に輝いて見える星、一般的に「金星(宵の明星)」を指します。
秋の夕暮れの時間帯、だんだん赤く焼けていく空と一番星のコラボ…。
移りゆく色彩の中、ゆっくりとコーヒーを飲みながら時を肌で感じ、空が漆黒に包まれるのを待つ…。
乙ですね。
星空観賞とお月さま
星たちのお友達、お月さま。
私たちに優しい明りを与えてくれる嬉しい存在です。
でもお月さまの存在は 星空観賞をするにはちょっと明るすぎる時もあり…。
そこで 「月齢」を調べましょう 。
月齢とは、月の満ち欠けの状態の数値です。
新月を0とし、1日1つずつ数字を増やし、15前後で満月となります。
そして22前後の下弦を経て、30に近づくと次の新月が近い、ということです。
0や30に近づくほど新月となり光が弱いので、星空観測に最適です。
月の満ち欠けのアプリ「Diana」
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.sorakaze.diana&hl=ja&gl=US
でも個人的にはお月さまと星たちの夜空は大好きです。
確かに満月の時は夜空の主役はお月さまになってしまうので避けますが…、もうこれは好みかな?
星空観賞におすすめのアプリ
今はアプリという便利なものがありますね。
当然、星空観賞にも様々な万能アプリがあるようで…。
例えば、 スマホを夜空にかざすと見えている星座を簡単に調べることが出来るアプリ などなど。
こちらに様々なアプリが紹介されているので、ご自分に合うものをぜひ見つけてください。
https://applion.jp/iphone/topic/190187/
さあ秋こそ星空観賞をしよう
いかがでしたか?
秋の夜長、たまにはゆっくり夜空を見上げてみましょう。
fudo2020
余暇プランナー
元々都会育ちですが、登山にハマったのを機に長野県に移住しました。里山暮らしを家族4人で楽しんでます!登山やキャンプが趣味。テントを張って自然の中でダラダラするのが好きです。森の中で昼間から飲むお酒とか最高ですよね。旅も好きで、独身時代にはカナディアンロッキーをバンで寝泊りしながら、山を巡る旅をしたりしました。