シソは栄養を豊富に含んでおり、様々な料理に使用されています。皆さんはどの料理にシソを使用しますか?
私はそうめんに切り刻んだシソを入れて食べるのがおすすめです♪
そんな薬味としても大活躍するシソですが、実は庭でも簡単に栽培できます。
この記事では、ガーデニング初心者でも簡単な庭でのシソの栽培方法を紹介します。
シソを庭で育てる
シソは植物の分類としてシソ科に該当し、同じ科の植物にはバジルやミント、ラベンターなどのハーブ類があります。原産地は 中国北西部の山の麓 といわれており、 土が乾燥していたり養分が少なかったりしてもよく育ちます 。これはシソの根が地下深くまで伸びることで水分を吸収でき、また養分を吸収する力が強いからです。
このようなシソの特性から、庭の空きスペースなどでも十分に育てられます。実際に私は庭でシソを育て、十分に満足できる量を収穫できました!
シソの栽培方法
栽培、収穫時期を知る
シソは4~6月に種を蒔き、6~10月くらいまで収穫できます。また、ホームセンターなどで購入した苗でも栽培できます。種蒔きまたは苗を植え付けてから、 ほぼ放置で栽培ができる ためとても簡単ですよ。
栽培場所を決める
まず庭のどこでシソを栽培するのか、場所を決めましょう。シソはアレロパシーといわれる 周囲の植物の生育を阻害する効果が強い ため、畑の中心ではなく 庭の空きスペースや使用していないスペース での栽培がおすすめです。
シソ栽培後は種を落とし、 来年も同じ場所で生えてくる 可能性もあります。そのためシソの専用スペースになっても良い場所かどうか検討した上で、栽培場所を決めてください。
また十分に生育させていくためには、以下の2点もポイントです。
①日当たり
1つ目のポイントは、日当たりです。日中に直射日光が当たり続ける場所が好ましいです。
②土質・水はけ
2つ目のポイントは、土質と水はけです。シソは乾燥した場所でもよく育つため、土質は砂質で水はけの良い場所が好ましいです。
栽培スペースを決める
栽培場所が決まったら、栽培スペースを決めます。苗を植える場合、1〜2つの苗を植えるために必要なスペースは、おおよそ100cm角(正方形)です。収穫量は栽培環境により異なりますが、1つの苗から数十枚は収穫できると思います。
土づくり
栽培スペースが決まったら、その場所の土づくりを行います。
まずは20cmくらいの深さまで、スコップなどを用いて耕します。この作業が一番大変ですが、耕す途中で出てきた石は、極力取り除いてください。土がカチカチに固い場合は、備中鍬という三本の爪がついた鍬を使用すると、作業が捗ります。
耕し終えたら土をフカフカにするため、完熟堆肥(バーク堆肥など)を1m²あたり10Lくらい投入して混ぜ込みます。シソは乾燥した場所を好むとはいえ、締め固められたカチカチの土では生育も悪くなるため、できるだけ フカフカな土(通気性や排水性が良い土) にしましょう。シソは養分を地中から吸収する力が強いため、肥料は不要です。
以上の土づくりは、遅くても苗を植える日の1週間前には終わらせてください。堆肥を土に馴染ませるためには、時間が必要です。
畝を立てる
土づくりを行った直後に、畝(うね)を立てます。畝とは、簡単に言うと「野菜のベット」のことです。畝を立てることで水はけや根の張り、野菜の生育が良くなります。
シソの場合、畝の幅は 60cm 、高さは 10cm程度 にします。
種を蒔く/苗を植える
次に種を蒔くか苗を植えます。1株から数十枚は収穫できるため、個人的には苗を 1~2つ 植えるのがおすすめです。
種を蒔く場合
用意した畝の上に深さ1cm程度の溝をつくり数cm間隔で蒔きます。蒔いた後は薄く土を被せます。発芽温度は 25~30度 のため、お住まいの地域の気温を確認して種蒔きしてください。
また、種は1日中水に漬けておくことで、発芽を促進させることができます。
苗を植え付ける場合
ホームセンターなどで苗を購入し、用意した畝の中央に植え付けます。複数の苗を植える場合は 30cm間隔 で植え付けます。
種蒔き、苗の植え付けが終わったら、水やりをして作業終了です。
苗の管理方法
種を蒔いた場合は、本葉が4枚くらいになったら株間が 30cm程度 になるように間の株を引き抜き、茎が太いしっかりした株を残します。
その後は種蒔きも苗を植えた場合も同じです。放置して収穫の時を待ちましょう。
収穫のタイミングと方法
収穫のタイミングは、本葉が 10枚以上 になった時です。株の下の方から若い葉を摘み取って収穫してください。
来年も栽培できる?
シソを栽培して夏を過ぎると花が咲き、穂が出ます。そのまま放置しておくと、 こぼれた種によって来年も栽培できる かもしれません。特に何もせずに栽培、収穫できたらいいですよね。
私の庭では植えた覚えのないところから、シソが育っていました!
サツマイモと相性がいい
シソはアレロパシーが強いため、基本的に他の野菜と一緒に植えない方が良いですが、 サツマイモとは相性が良い といわれています。
サツマイモは土中の肥料分が多すぎると、「ツルボケ」といわれる葉や茎だけが大きくなる現象が起きることがあります。
そんな時にシソをサツマイモの株の間に植えておくことで、 シソが土中の肥料分を吸収しツルボケを防いでくれます。 その結果、サツマイモの生長に集中させることができます。シソとサツマイモは、どちらもほぼ放置で栽培できるため、とてもおすすめの組み合せです。
庭でシソを育ててみよう!
シソは原産地が乾燥した養分が少ない場所であり、放置で栽培できるため初心者の方にも育てやすい野菜です。また原産地の土の状態から、もともと畑ではない庭での栽培に向いていると思います。
栽培にあたっては、多少の時間はかかりますが、自分で栽培&収穫して食べる野菜は格別です!ぜひ自宅の庭などでシソを育ててみてください。
出典・参考
Greenty
余暇プランナー
ライターのGreentyと申します。 大好物のキュウリを毎日食べるため、また家族みんなで楽しめる趣味をもつため、庭で家庭菜園を始めました。 知識や経験はゼロ、庭はカチカチの土でしたが、何とかキュウリなどの夏野菜の栽培に成功。自分で育てて、食べる喜びを知りました。いずれは自給自足に近い生活を目指しています。 家庭菜園を検討されている方、始めたばかりの方に向けて、実践できる栽培方法や楽しみ方なども発信できればと思います。