花の名山「早池峰山」を知っていますか?高山植物の楽園である早池峰山は、全国の登山者が一度は登ってみたい山としても有名です。
今回は、早池峰山に毎年登っている筆者が4つの魅力と3つの登山のポイントを解説します。
早池峰山とは?
「早池峰山」(はやちねさん)とは、岩手県にある標高1917mの山 です。岩手県を縦に走る北上山地の最高峰で、山頂は花巻市・遠野市・宮古市の3つの市の境界にもなっています。 「ハヤチネウスユキソウ」など固有の高山植物 が数多く咲き、 日本百名山 ・ 花の百名山 としても有名です。
https://www.kanko-hanamaki.ne.jp/activity/article.php?p=184
早池峰山の魅力
ここでは、早池峰山のふもとで育ち、 毎年登山を楽しんでいる筆者が早池峰山の魅力を4つ解説。
- 初心者でも登れる
- 高山植物が豊富
- 四季の変化が楽しめる
- 頂上から海が見える
解説した魅力がキッカケで 「早池峰山に登ってみたい!」 と思ってもらえたなら幸いです。
初心者でも登れる
早池峰山は初心者でも安全に登れます。 登山道は整備されており、標高差もそこまで高くありません。筆者は小学1年生のときには山頂まで登ることができました。 小学生でも登れる くらい早池峰山は初心者に優しい山です。
高山植物が豊富
早池峰山には 「ハヤチネウスユキソウ」など固有種を含む高山植物が豊富。 早池峰山に咲いている 高山植物の種類は約200種類! まさに「花の百名山」という貫禄ですね。高山植物の愛好者にとっては楽園のような山なのです。高山植物が見頃のシーズンになると 早池峰山の高山植物を見に全国から登山客が集まります。
四季の変化が楽しめる
早池峰山は四季によって変わる美しい景色が楽しめる山 です。春は山一面が新緑につつまれ、短い夏なると高山植物が咲き乱れ早池峰山は花の楽園のような景色に。秋は紅葉が美しく、冬は雪山となり、幻想的な景色を楽しめます。 登山客は早池峰山に登るたびに違った景色を楽しめる でしょう。
頂上から海が見える
早池峰山の頂上からは海を望むことが可能。 晴れた日に東側を見ると、三陸リアス式海岸の先に太平洋が確認できます。岩手県のほぼ中心にある 早池峰山から海を望めるというのは奇跡のようなモノ です。筆者も10代のときに頂上から海を見た体験は、 その後の人生感が変わるきっかけ にもなりました。
早池峰山の登山のポイント
ここでは、 筆者が実際に早池峰山を登って感じた登山のポイントを3つ解説。
- おすすめの登山ルート
- 山開きの期間
- おすすめのシーズン
ポイントを押さえると早池峰山の登山がより楽しくなります。 登山の時は、ぜひ参考にしてください。
おすすめの登山ルート
早池峰山でおすすめの登山ルートは、ズバリ 「小田越ルート」 です。 比較的高低差が少なく、登山道が整備されていて初心者の方でも安心 して登山を楽しめます。早池峰山の魅力である高山植物も1合目を過ぎたあたりから楽しむことが可能。他の登山ルートは経験者向けが多いので、迷ったら初心者の方でも早池峰山を楽しめる「小田越ルート」がおすすめです。
山開きの期間
早池峰山の山開きは毎年6月の第2日曜日 です。記念行事として小田越登山口での入山式、山頂での安全祈願祭があり、記念行事を楽しみに多くの登山客が山開きの日に早池峰山に集まります。明確な登山禁止の期間はありませんが、 例年11月上旬になると登山口への道が車の冬期間通行止め になります。 一般の登山客なら10月までは登山を楽しむことができる でしょう。
おすすめのシーズン
早池峰山の登山でおすすめのシーズンは「6月中旬〜8月上旬」 です。この期間は固有種である「ハヤチネウスユキソウ」などの 高山植物が咲く時期と重なります。 タイミングが良ければ雲上に広がる花畑に出会えるかも?もちろん、早池峰山は春は新緑、秋は紅葉と季節によって様々な景色を楽しめるので、 どのシーズンに登っても美しい景色を眺めることができる でしょう。
早池峰山までのアクセス
ここでは、 早池峰山までのアクセスを解説。
- シャトルバス
- 駐車場
- 通行止めの期間
- 周辺のキャンプ場や宿泊施設
時期によっては早池峰山へのアクセスが規制されている 場合があるので、 事前に確認 しましょう!
シャトルバス
例年、登山客が多い 「6月上旬〜9月中旬」の土日祝日を中心にシャトルバスが運行されます。 シャトルバスのルートは最寄り駅である花巻駅を出発し、ふもとの大迫町を経由、終着地点の小田越登山口を目指します。注意点として、 シャトルバスは完全予約制 です。シャトルバスを利用する方は、 乗車日の5日前までに予約 をしておきましょう。
駐車場
おすすめの登山ルートである 小田越登山口には駐車場がありません。1番近い駐車場は「河原の坊登山口」の総合休憩所にある50台程度が停められる駐車場 です。ただし、1番近いといっても 駐車場から小田越登山口までは、歩いて約40〜50分かかります。 駐車場から登山口までの移動もスケジュールに入れておきましょう。もちろん、 路上駐車は禁止 されているので、ご注意ください。(河原の坊ルートは登山道の一部が崩落して、2023年6月現在通行止めが続いています)
通行止めの期間
早池峰山に続く道「県道25号線」は、 例年11月上旬〜5月中旬まで冬期車両通行止め です。また、登山シーズンである 6月上旬〜8月上旬は交通混雑解消 のために、 土日祝のみマイカー規制を実施。 登山シーズンの土日祝に早池峰山に登りたい方は シャトルバスの利用をおすすめ します。(マイカーで行ける岳駐車場から小田越登山口までは、徒歩で約2時間半かかります)
周辺のキャンプ場や宿泊施設
早池峰山の周辺には、キャンプ場や宿泊施設がたくさんあります。
おすすめのキャンプ場は、ふもとにある 「笹詰キャンプ場」 と河原の坊登山口駐車場に隣接する 「河原の坊キャンプ場 」です。どちらも野性味あふれるキャンプ場で、早池峰山と同じように 手つかずの自然を楽しめる でしょう。
宿泊施設のおすすめは、ふもとにある「 早池峰ロッジ峰南荘」 と 「民宿 大和坊」 です。登山後に のんびり過ごすのも良し。 登山前日に泊まれば、当日は 余裕を持った登山が楽しめます 。
https://www.kanko-hanamaki.ne.jp/spa/
花の楽園、早池峰山に登ってみよう!
今回は、 早池峰山の魅力を解説 しました。早池峰山は登山道が整備されていて、初心者でも楽しめます。高山植物の楽園としても有名で、シーズンになると早池峰山にしか咲かない固有種を見に全国から登山客が集まります。今度の登山シーズンは早池峰山に登ってみませんか? 雲上にある花の楽園が待っていますよ♪
出典・参考
ささき
余暇プランナー
生粋のソロキャンパー。生まれも育ちも岩手県で、子供のころから自然に囲まれて育ってきました。記事を通して、大自然の魅力を伝えられれば幸いです。趣味は、オートバイツーリング、ソロキャンプ、読書、筋トレ、お酒。また、趣味の筋トレを活かして、パーソナルトレーナーとしても活動しています。