寄せ植えとは、1つの場所や鉢にいくつかの植物を組み合わせてデザインすること。
組み合わせ方に決まりはなく、自由にデザインでき、世界に1つだけのオリジナルを楽しめます。シーズンごとの植物を使うと季節感が出ます。
今回は、初心者でもやりやすい秋の寄せ植えを紹介します。
秋を取り入れよう
寄せ植えはオールシーズン楽しめるものですが、 シーズンごとにその季節感を取り入れると雰囲気も出ておすすめです。
秋のイメージとして赤や黄色など紅葉を連想させる暖かみのある色にまとめたり、すすきの様にふわっと易しい雰囲気にまとめたりと、お好みの秋をテーマに合った寄せ植えをしてみましょう。
くすみカラーを入れる
今、人気のくすみカラーです。くすんだカラーでまとめると落ち着いた大人な寄せ植えが完成します。
このくすみ感が秋の雰囲気とぴったりで、置くだけで玄関やお部屋などもおしゃれに決まりやすいです。
落ち着いた色味からアンティークカラーなんて呼ばれたりもします。花以外にもカラーリーフのようなリーフ系を効果的に使うと、くすみカラーがまとまりやすくなります。
秋の「実」を上手く使う
実りの秋なんて呼ばれたりもしますが、秋は梨やぶどうなどの果実の他にも、どんぐりや松ぼっくりなどが豊富です。 特にどんぐりや松ぼっくりを使うと、秋のおしゃれな寄せ植えが完成します。
家の近くにどんぐりなど拾える環境がある方は是非集めてみてください。周りに無いという方でも、100均などでもレプリカですが購入することができます。
どうしても本物が良いという場合も、メルカリなどの通販サイトでも売っているのでチェックしてみてください。
寄せ植えのやり方
初心者でも挑戦しやすい、寄せ植えの基本を解説します。
準備するもの・手順
鉢植え
鉢植えは基本的に底の部分に穴が空いていて、 水はけと通気性の良いものを選びます。
鉢植えと言っても、普段目にしやすいスタンダードなものからレンガや木材を使ったもの、バスケット風などモチーフを型どったものなど、個性的なデザインもたくさんあります。
庭や飾る場所の雰囲気に合ったものや、変わり種のデザインを選ぶのも楽しいですね。
大切な基盤作り
植物の基盤となる土は、ホームセンターなどで購入できる草花用の培養土を使用します。
肥料は元肥として植え付け時に使用します。ゆっくり効果が出てくる「暖効性肥料」がおすすめです。
鉢の底には鉢底ネットを敷き、鉢底石を鉢の5分の1ほどまで入れておきます。
鉢底ネットを敷くことで土が流れ出てしまうのを防ぎ、虫の侵入も防ぎます。鉢底石は水はけを良くするために使用します。 寄せ植えは水はけの良さが重要なので、必ず敷いて下さい。
鉢底石の代用として大玉の赤球土でもOKです。
寄せ植えとデザイン
鉢に土を入れ終えたらさっそく植物を植えていきます。
植物を植えながら継ぎ足していくので土は鉢いっぱいに入れずに、イメージ図を作るなどして植物の配置はあらかじめ決めておきましょう。 植え付けは鉢の中心から始め、後ろ側、サイド、フロントの順で植えていくとやりやすいです。
寄せ植えのポイント
寄せ植えのやり方にルールはありませんが、ポイントを抑えておくとおしゃれに仕上げることができます。
カラーは3色以内にまとめる
花などの色は3色以内にするとまとまりがとれているように見えます。 色は同系色でも反対色の組み合わせでも問題ありません。
同系色なら統一感が出て、反対色ならお互いがお互いを引き立たせてくれます。
寄せ植え初心者はまず同系色から始めるとまとまりやすいです。
平面にならないように注意
同じ背丈や品種の植物ばかり選んで植えてしまうと、なんだかのっぺりと平面的な寄せ植えになってしまいます。
植物は背が高いものだったり、垂れ下がっているものだったりとそれぞれ特徴を持っているので、特性を活かして立体的になるように配置しましょう。
正面から見て背が高い植物を後ろに、背の低い植物を前に配置し、全体的に逆三角形になるようイメージして植えていくと立体感が出やすいです。
同じ育成環境を好む植物を選ぶ
ひとつの鉢植えに複数の植物を植える寄せ植えは、 育成環境が同じ植物同士ではないと枯れやすくなってしまいます。
日陰を好む植物と日光が好きな植物、水はけが良い場所を好む植物と湿地が好き植物など、真逆の育成環境の植物を同じ場所で育てようとしても上手くいきません。
せっかく完成させた寄せ植えを長く楽しむためにも、 同じ環境で育つ植物同士を選ぶ ようにしましょう。
秋のおすすめの植物
秋らしくなる、秋の寄せ植えにおすすめの植物を紹介します。
パンジー
パンジーは丈夫な花なので寄せ植えに向いています。品種改良により何種類もの品種が誕生しており、 色も鮮やかなものから淡いものまでさまざまなカラー挑戦できますね。
秋はブラウン系などシックで落ち着いたアンティークカラーがおすすめです。
ビオラ
ビオラは寒さに強く開花時期が長いのが特徴です。 花も次々と咲かせてくれるので寄せ植えにおすすめの品種ですね。
パンジーとの明確な区別はありませんが、比較的小ぶりな花を咲かせ、背丈も低いので使いやすいでしょう。もちろんカラーも豊富なので、お好みの色が見つかるでしょう。
ジュズサンゴ
ジュズサンゴという名前を初めて聞く人も多いかと思いますが、漢字では「数珠珊瑚」と書き、白い花を咲かせた後に、 数珠のように可愛らしい赤い実が連なってなるのが特徴です。
可愛らしくブーケやリーフなどに使用されやすいので、1度は目にしたことはあるのではないでしょうか。
このジュズサンゴを取り入れることでぐっと秋らしくなります。 害虫や病気にも強いので初心者にも育てやすいです。
松ぼっくり・どんぐり
先ほども紹介しましが、アクセントとして寄せ植えに取り入れるのをおすすめしています。
ころんとしたフォルムが可愛らしく、 フェイクですが100均などでも手に入れやすいですし、アレンジされたものも売られています のでチェックしてみて下さい。
秋ならではの雰囲気を作る
夏も終わり少し肌寒い季節になる秋ですが、ほっこりと落ち着いた雰囲気は秋ならではないでしょうか。
この秋ならではの雰囲気を楽しみ表現できるのも年に数ヶ月程なので、 せっかくの寄せ植えも秋らしさを楽しんでみてください。
鉢の寄せ植えなら、玄関やリビングなど室内など屋外や室内問わず飾れますし、初心者でも挑戦しやすいのは嬉しいですね。
大塚なつこ
余暇プランナー
緑に囲まれた田舎住み。田舎しか勝たん。休日は畑やったり、ゆっくり家族と過ごすのが好き。旅行は好きなので国内・海外いろいろ行っちゃってます。雪国育ちだけど将来の夢は南国でずっと夏を過ごすこと。難しく考えず、ゆったりとリラックスした気分で読める記事を目指しています。知識をたくさん取り込んで、たくさん発信します。