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【ガーデニング】草が土を豊かにする?緑肥のメリットや使い方を紹介


皆さんは、緑肥(りょくひ)という肥料をご存じでしょうか。

肥料と言えば、有機肥料の油かすや米ぬか、化成肥料などをイメージされると思います。野菜を育てる上で欠かせない肥料ですが、実はある植物を畑に加えながら耕していくことで、肥料にもなります。

この記事では、緑肥のメリットや使い方を紹介します。

緑肥とは

育てた植物をそのまま畑にすき込み、肥料として活用することを「 緑肥 」と言います。また、その植物のことを「 緑肥 」とも言います。

緑肥は肥料以外にも、 土壌改良や害虫予防、雑草抑制などの効果 もあり、 良いこと尽くし です。また、緑肥は育てやすいため、家庭菜園などでも十分に育てられ活用できます。

それでは、緑肥の6つのメリットや種類、育て方、使い方を紹介します。

※この記事では、代表的な緑肥であるイネ科とマメ科の植物を対象にします。

緑肥について~6つのメリット~

土づくりを助ける

まず1つ目は、緑肥を畑で育て、土にすき込むこと(畑に加えながら耕していくこと)で、 野菜が育ちやすいフカフカな土(団粒構造) になることです。

通常の土づくりでは、堆肥や肥料を入れたりと、多少の費用や耕す時間がかかりますが、緑肥を活用することで手間を減らせます。イネ科の植物はたくさんの根を張り伸ばし、土が砕かれ、勝手に団粒構造を促してくれます。

また、緑肥を畑にすき込むことで、土壌に住む微生物の食べ物となります。

微生物に分解された根は、空洞となり、さらに土が団粒化します。 マメ科の植物は、イネ科の根より太く深くまで伸ばすことができ、水はけの改善なども可能です。

土に栄養を与える

2つ目は、「緑肥」という言葉の通り、 植物が肥料となり、土に栄養を与えること です。

イネ科、マメ科の植物に共通して、土にすき込んだ緑肥は微生物が食べて分解されることで、野菜の生育に良い影響を与える物質となります。

また、マメ科の野菜には、根粒と呼ばれる粒々が根に付いており、空気中の窒素を固定することができます。その根粒により土の中の窒素を増やし、野菜が育ちやすい環境にします。

雑草を抑える

3つ目は、緑肥を畑で育てることで、 雑草を抑制できること です。

畑に生えた雑草は、野菜に与える栄養や水分を奪う可能性があります。また、雑草が広がり野菜を覆うことで、病気や害虫が発生しやすくなったりと、野菜に悪影響を与えるかもしれません。

そのような雑草に対して、畑を緑肥で覆うことで抑制できます。匍匐するマメ科の植物は、一面をツルで覆い、緑の絨毯のようになります。

緑肥は刈った後も肥料などで使えるため、通常の雑草とは異なり、一石二鳥です。

野菜を守る

4つ目は、 野菜の回りの緑肥がおとり・障壁となり、害虫や風から守ること です。

害虫対策として、農薬を使用する方法もありますが、家庭菜園などでは、極力無農薬で対策したいという方もいらっしゃると思います。

イネ科の植物を育てることで、アブラムシがその植物につき、野菜にはつきにくくなります。また、地上に高く伸びる植物により、風から野菜を守ったり、土の中に潜む線虫を減らす植物もあります。

マルチになる

5つ目は、 育てた緑肥がマルチになること です。

黒マルチなどの資材を毎回購入すると費用もかかりますが、緑肥が代わりになります。育てた緑肥を刈り、畝に敷くことで、通常のマルチと同様の効果が得られます。

イネ科、マメ科の植物はともにマルチになり、役割を終えたらそのまま畑にすき込むことができます。地球にも優しいSDGsです!

畑が映える

6つ目は、緑肥となる植物の開花により、 畑の景観を向上できること です。

緑肥の中には、紫や赤色に咲く花があります。畑の中で咲く花は、一段と綺麗に見えます。

緑肥の種類

代表的なイネ科、マメ科の植物を一部紹介します。種のまき時期については、中間地の目安です。詳しくは市販の種袋などの情報をご確認ください。

イネ科の植物

エンバク(まき時期:3~5月、9~11月)

エンバクは、寒さや湿気に強く、植物が育ちにくい土でも育ちます。

葉が大きく、収穫量も多いため、敷きワラや土にすき込んで利用されます。また、肥料として使用する場合は、穂がつく前に刈り取る必要があります。

ライムギ(まき時期:3~5月、9~11月)

ライムギは、エンバクと同様に寒さに強く、生育も良いです。

敷きワラや土にすき込んで使用したり、線虫による野菜の被害を軽減させることもできます。また、肥料として使用する場合は、エンバクと同様に穂がつく前の刈り取りが必要です。

ソルゴー(まき時期:5~8月)

ソルゴーは、とても生育が良く、見た目はトウモロコシと似ており、高く伸びます。 その高さを活かして、害虫の障壁や風よけなどに利用されます。

また、土の中の余分な肥料を吸い上げることもでき、土を掃除してくれます。

マメ科の植物

ヘアリーベッチ(まき時期:3~4月、9~11月)

ヘアリーベッチは、日陰でも良く育つ植物です。 ツルが良く伸び、一面が緑の絨毯のようになるため、雑草を抑制する効果が高いです。

また、紫色の花が咲き、景観の向上も期待できます。

クリムソンンクローバー(まき時期:3~4月、9~11月)

クリムソンクローバーは、春になると深紅のストロベリー状の花が咲き、とても綺麗です。 景観用だけでなく、緑肥としての役割も果たし、根粒菌により土に栄養を与えます。

ただ、肥料として使用する場合は、花が咲く前に刈り取ります。

緑肥の育て方と使い方

イネ科、マメ科の植物も育て方は簡単です。

まず植えたい場所を軽く耕し、種をまきます。その後、1cmくらい上から土で覆います。あとは成長するまで放置して、近くの野菜の邪魔などになる場合は、都度刈り取り管理します。

冬越しさせるムギ科の植物については、冬の間にムギを踏むことで、寒さに強くなり生長を促すことができます。

緑肥を肥料として使用する場合、イネ科は穂がでる前、マメ科は花が咲く前に刈り取ります。このタイミングの植物が最も肥料効果が高いです。

マルチとして使用する場合、どのタイミングで刈り取っても良いです。

さいごに

この記事では、緑肥の6つのメリットと種類(イネ科、マメ科)、使い方について紹介しました。

野菜を育てる上で、堆肥や肥料は必要なものです。ただ、手間をかけずに植物の力も借りて、野菜を育ててみてはいかがでしょうか。

出典・参考


Greenty

余暇プランナー

ライターのGreentyと申します。 大好物のキュウリを毎日食べるため、また家族みんなで楽しめる趣味をもつため、庭で家庭菜園を始めました。 知識や経験はゼロ、庭はカチカチの土でしたが、何とかキュウリなどの夏野菜の栽培に成功。自分で育てて、食べる喜びを知りました。いずれは自給自足に近い生活を目指しています。 家庭菜園を検討されている方、始めたばかりの方に向けて、実践できる栽培方法や楽しみ方なども発信できればと思います。

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