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魅力的な「甘酒」を徹底解説!おいしくて健康美容に効果アリ!作り方も紹介します


初詣の神社やお寺さんで振舞われることの多い甘酒。冷えた体をお腹の底からじんわり温めてくれます。

しかし、初詣以外では甘酒を飲まない人が結構多いようで…。実はそれ、もったいないんです。

知られざる魅力的な甘酒の世界、覗いてみませんか。

知られざる甘酒の魅力

甘酒を、初詣の「1年に1飲み」だけで終わらせるなんて、すごくもったいない!
甘酒は「飲む点滴」と言われるほど栄養のたくさん詰まった スーパードリンク なのです!

美味 しくて 健康 にも良くて 美容 にも良くて、まさに一石三鳥、
もしくは一つを放って三つを得る、
はたまた二兎を追う者三兎を得ちゃった、
(と甘酒飲みが口を揃えて言ったとかなんとか…)

今回は甘酒を深ぼりして詳しくご紹介していきます。

そもそも甘酒って何?

甘酒は日本に 古くから伝わる 代表的な 甘味飲料 です。
どのくらい遡るかと言うと、日本の最も古い史書のひとつである『日本書紀』に甘酒の起源である天甜酒(あまのたむざけ)に関する記述があるほど。

そして時は流れ徳川の世。
夏バテ予防の飲み物として甘酒が民衆に大ヒットしました。
甘酒売りが町で売り歩く姿や甘酒を楽しむ町人たちは江戸の夏の風物詩。
現代では冬のイメージの強い甘酒ですが、元々は夏に親しまれていた飲み物なのですね。

俳句の世界でも甘酒は夏の季語なんです。
つまり甘酒は、 冷でも燗でも1年中楽しめる 深い歴史を持つ飲み物 なのです。

甘酒にも種類があるの?

甘酒は大きく分けて2種類あります。
それは原料の違いです。

米麹甘酒

米麹を原料とする甘酒 です。
※米麹とは、蒸したお米に麹菌を種付けし繁殖させたもの

基本的な材料は「米麹」「炊いたお米」「お湯」です。
米由来の糖分のみで十分に甘いのでお砂糖は加えません。

酒粕甘酒

酒粕を原料とする甘酒 です。
※酒粕とは、日本酒の製造工程でできるもので、発酵したもろみから液体である酒を搾り取った後に残る白い固形物のこと。

基本的な材料は「酒粕」「お湯」「砂糖」です。
お湯に酒粕を溶き、砂糖を加えます。

甘酒にはアルコールが入っているの?

「酒」という字が入っている甘酒。
アルコールは入っているのでしょうか。

これは、種類によって異なります。

  • 米麹甘酒 ノンアル コール。
  • 酒粕甘酒 微量 (1%未満程度)のアルコールが含まれている。

米麹の甘酒ならお子さんや妊婦さんも安心して飲めます。
運転される方も安全のため米麹の甘酒を選んでくださいね。

甘酒に健康美容効果があるって本当?

甘酒の健康美容効果 はどのくらいあるのでしょう。

実は米麴甘酒と酒粕甘酒では含まれる栄養素に違いがあるのです。

では、

① 米麹甘酒と酒粕甘酒、共通の栄養素
② 米麴甘酒に多く含まれる栄養素
③ 酒粕甘酒に多く含まれる栄養素

に分けて順番にご紹介します。

米麹甘酒と酒粕甘酒、共通の栄養素

(1)オリゴ糖・食物繊維「整えましょう腸内環境!」

オリゴ糖と食物繊維は、腸内環境を整えてくれる嬉しい栄養素です。
腸内の善玉菌たちはオリゴ糖を食べ活性化し排便を促します。
食物繊維は腸内に溜まった老廃物をからめとって排便を促します。
つまり、彼らは 腸を大掃除してくれる のです。

(2)ビタミンB群「背中を押します代謝の促進!」

ビタミンB群(ビタミンB1、B2、B6、ナイアシン、葉酸、ビオチン)は、糖質や脂質をエネルギーに変えて代謝を促します。
つまり、食事で得た栄養をエネルギーに変える ダイエット効果 や、皮膚・粘膜の細胞の活性化を促す 美肌効果 が期待できます。

(3)必須アミノ酸「ぼくたち全員揃っています!」

人間の成長に必要なアミノ酸。
アミノ酸は20種類ありますが、そのうちの9種類は体内で合成できないため、食物から摂取する必要があります。
これを必須アミノ酸と言います。甘酒にはその 必須アミノ酸がすべて含まれている んです。

必須アミノ酸には、「成長を促す」「満腹中枢を司る」などの体への効果があり、「精神の健康を保つ」という心への効果もあります。
精神安定の効果を持つセロトニンの材料となる「トリプトファン」という必須アミノ酸が、 ストレスを和らげてくれる のです。

何かと気苦労の多い現在社会を生きる我々。
意識して摂取しなくてはいけない必須アミノ酸が、甘酒でホッと一息つきながら手軽に摂れるのは嬉しいですね。

米麴甘酒に多く含まれる栄養素

甘酒は「飲む点滴」と言われていますが、 実は「飲む点滴」と言われているのは米麹甘酒の方 なんです。

(1)ブドウ糖「ぼくたち活き活きエネルギー源!」

お米に含まれるでんぷんが麹菌の酵素によって分解されて作られるブドウ糖。
このブドウ糖は脳や体を動かすエネルギー源となります。
実はブドウ糖は点滴に欠かせない成分。
これが、甘酒が「飲む点滴」と言われる所以です。
疲労回復 に強い効果が期待できます。

(2)コウジ酸「シミやそばかす撃退するぞ!」

米麹甘酒には、シミやそばかすの元となるメラニンの生成を抑えるコウジ酸が豊富に含まれています。
そのため、シミやくすみを防ぎ、高い 美白効果 が期待できます。

(3)ビオチン「お肌や髪を生き生きと!」

ビタミンB群の中の皮膚や髪、爪に必要な ビオチン は、酒粕甘酒よりも米麴甘酒の方に多く含まれています。

酒粕甘酒に多く含まれる栄養素

(1)難消化性たんぱく質 レジスタントプロテイン「いざ脂質撃退!」

レジスタントプロテインは、脂質を吸着させ体外に排出させる働きがあります。
コレステロールを下げる効果 や、 肥満抑制効果 もあると言われています。

(2)難消化性でんぷん レジスタントスターチ 「もっと整えましょう腸内環境!」

レジスタントスターチは、腸内細菌のエサとなり 腸内環境を整えます

(3)食物繊維「さらに整えましょう腸内環境!」

酒粕には米麹よりも多くの 食物繊維 が含まれています。

つまりまとめると、

  • 美容健康効果はどちらの甘酒にも豊富にある。
  • 特に「エネルギーチャージ」と「美容効果」には米麴甘酒がおすすめ。
  • 特に「腸内環境を整える」には酒粕甘酒がおすすめ。

となります。

甘酒にはダイエット効果も?!

健康にも美容にも良い甘酒。
そんな甘酒にはダイエット効果はあるのでしょうか。

結論から言いますと、 代謝を促す成分が豊富 に入っているので 適量を飲めばダイエットに効果的 と言えます。
また、甘酒は 満腹感が高く得られる ので、 食べすぎを抑える ことが期待できます。

どちらの種類の甘酒にも効果はありますが、脂質を吸着させ体外に排出させる働きのある「レジスタントプロテイン」が含まれる 酒粕甘酒の方が、よりダイエット効果は高い と考えられます。

甘酒を飲むときの注意点

健康美容効果、ダイエット効果と嬉しい甘酒ですが、 飲むときの注意点 があります。

高カロリー

甘酒は栄養価が高い分、高カロリーな飲み物です。
飲みすぎ ると逆に太ってしまう可能性があります。

糖尿病の方は注意が必要

ブドウ糖が多く含まれる 甘酒を飲みすぎると 血糖値が急激に上がってしまう可能性があります
特に、米麹甘酒は砂糖が含まれていないので安心と思われるかもしれませんが、お米の糖分が多く含まれているのでご注意ください。

甘酒の1日の摂取量は?

1回あたり小さなコップ1杯(約100ml)で、 1日に2杯まで が適量です。

甘酒は飲むタイミングは?

甘酒はお薬ではないので時間の制限はありません。
自分の飲みたいとき にリラックスして楽しんで下さい。

ただ、 ダイエット効果を求める方 は、 朝や間食時がおすすめ です。
甘酒を夜に飲むと中性脂肪に変わりやすくなる からです。

ちなみに私は、朝食時と仕事の最中に甘酒をちびちび飲みます。
コーヒーを飲むよりも目が覚めて、頭がシャキーン!となるのです。
(あくまでも個人の感想です)

市販の飲みやすいオススメ甘酒

これから甘酒ライフを始めようかなーと思っているあなたに、おすすめの甘酒をご紹介します。

オススメの米麹甘酒

株式会社篠崎 「国菊あまざけ」

米麹の大きめの粒が入っており、 濃厚な味わい すっきりとした後味 が特徴。
甘味量は使用しておらず 、米の甘味が100%楽しめます。

https://ja-jp.facebook.com/shinozaki.kunigiku

中埜酒造株式会社「國盛 酒蔵のあまざけ」

粒感のない クリーミー な甘酒。
やさしい甘さで香りものど越しも良く、 クセのない 味わいが 甘酒初心者にぴったり

https://www.nakanoshuzou.jp/amazake/

オススメの酒粕甘酒

大関株式会社「おいしい甘酒」

ワンカップ日本酒で有名なあの大関が販売している甘酒。
厳選された酒粕を使い、 はちみつ を使用したすっきりとした甘みが特徴。
お酒臭さは無くサラッと飲める ので、酒粕甘酒がちょっと苦手だなーという方にもおすすめです。

https://www.ozeki.co.jp/product/amaelse/oisiiamazake.html

メロディアン「香り豊かな酒粕甘酒」

昔子供の頃に飲んでいたような 懐かしい味わい の甘酒。
添加物不使用で、お砂糖も控えめ です。

https://www.melodianhf.com/amazake/

自分好みのMy甘酒を作ってみよう!

甘酒は自宅でも 簡単に 作れます。
私が小さい頃は母親がよく酒粕甘酒を作ってくれて、小学校からの帰りに玄関を開けるとふわ~んと甘酒のいい匂いが漂ってきたものです。
ああ、懐かしいなあ…。

米麹甘酒の作り方

米麹甘酒は炊飯器で作ります。
混ぜた材料を炊飯器に入れるだけ。
温度管理にだけ気を付ければ、簡単で楽しいですよ~!

時間:約8時間

〈材料〉

  • 米…1合
  • 冷ますために加える水…360ml
  • 米麹(生)…400g
  • 温度計

〈作り方〉

  1. ご飯をやわらかめに炊く。
  2. 炊飯器で保温したままの(1)に、水360mlを少しずつ入れて混ぜながら冷ます。
  3. 60℃まで下がったら麹菌を加える。(※麹は60℃以上では死滅してしまうので、しっかり温度計で測ってください)
  4. 全体を混ぜる。
  5. 炊飯器のふたを開けたまま濡れぶきんをかけ、約8時間そのまま保温。(※途中でふきんが乾いたら湿らす)
  6. とろりとしたら出来上がり。

酒粕甘酒の作り方

酒粕甘酒はお鍋で作ります。

時間:30分

〈材料〉

  • 酒粕…100g
  • 水…800ml(お好みで加減してOK)
  • 砂糖…30g~70g(お好みで加減してOK)
  • 塩…ひとつまみ

〈作り方〉

  1. お鍋にお湯を沸かし火を止めて、酒粕をちぎって入れる。
  2. 酒粕がらかくなったら鍋を火にかけ、焦げ付かないように混ぜ続ける。(※沸騰後もアルコールを飛ばすため加熱を続ける)
  3. 酒粕がすべて溶けたらお砂糖を加え、お塩をひとつまみ入れ、出来上がり。(※お好みでしょうがを加えでも良し)

手作り甘酒の良いところは 自分の好みの甘酒を作れる ことですね!
甘さや濃さなど、オリジナルのMy甘酒をぜひ楽しんでください。

甘酒はおいしくて栄養価の高いスーパードリンク

いかがでしたか?

美味しくて栄養たっぷりで奥深い甘酒の世界。
冷でも燗でもいけちゃう楽しさいっぱいの甘酒の世界。

あなたもリラックスして味わいながら、心も体も健康になってみては?

出典・参考


fudo2020

余暇プランナー

元々都会育ちですが、登山にハマったのを機に長野県に移住しました。里山暮らしを家族4人で楽しんでます!登山やキャンプが趣味。テントを張って自然の中でダラダラするのが好きです。森の中で昼間から飲むお酒とか最高ですよね。旅も好きで、独身時代にはカナディアンロッキーをバンで寝泊りしながら、山を巡る旅をしたりしました。

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