一日のスタートと終わりを過ごす「自分の部屋」は心身を癒すための場所としてとても大切な空間ですが、コーディネート一つで居心地が良くも悪くも変化します。季節柄、“五月病”といわれるイライラや疲れを感じやすいタイミングです。今回は、「色・音・香り」に注目し、オフタイムに日頃の疲れを癒す快適な空間づくりを目指すためのポイントをご紹介します。
色・音・香りに注目
1.カーテンや寝具などの“色”
色にはさまざまな作用があり、私たちの心と体に働きかけます。例えば赤などの暖色系は交感神経を刺激して興奮状態をもたらすのに対し、寒色系は副交感神経に働きかけ、心の安定とリラックス作用があります。そのため、カーテンや寝具などのアイテムには安眠をもたらす色を効果的に取り入れたいもの。おすすめのカラー3色を紹介します。
鎮静効果のある青は、とりわけ部屋のコーディネートに最適の色。空や海を連想させ、不安な気持ちやイライラを鎮め、心に落ち着きをもたらす効果があります。脈拍や体温を下げ、呼吸を深くする作用もあるため、これから夏に向けて特におすすめです。
植物を連想させる緑は「リラックスカラー」とも呼ばれ、副交感神経に働きかけて安心感を与えてくれる色。眼精疲労にも効果があるため、目を酷使するパソコン作業などが多い方などは特におすすめです。
木や土、大地といった自然を感じさせる茶色は温もりや居心地の良さといった安心感をもたらします。落ち着いた色味のため、インテリアで取り入れやすく空間の中に馴染み目立たず調和します。
2.心穏やかにしてくれる“音”
ヒーリングミュージックという言葉があるように、音楽は大脳辺緑系に働きかけ、心を癒したりリラックスさせたりする作用があると言われています。特に癒しの効果を得たい際におすすめの音をご紹介します。
自然界にある音には、脳のα波を生み交感神経を刺激する「1/fのゆらぎ」と呼ばれる独特のリズムがあります。鳥のさえずりや川のせせらぎ、波の音など自分が心地よいと感じる音をBGMとしてお部屋で流し、目を閉じて意識的に心身をリラックスさせましょう。
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「穏やかな気持ちで集中力が上がる!効果抜群のマインドフルネス瞑想とは?」
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脳波の一種で、癒しの効果が高いといわれるα波。ストレス解消や集中力の向上、免疫力を高める作用があるといわれますが、クラシック音楽を聴くと活発化すると実証されていて、とりわけモーツァルトやバッハなどゆったりと流れるような音楽がよりα波が出やすいとされています。
ヨガミュージックには、ヨガ発祥の地・インドの伝統楽器の音色や自然音などさまざまな音の要素が含まれているものが多く、心身のバランスを整えるヒーリング効果が高いとされています。特にインドの伝統楽器は、心を癒す作用のある倍音(通常の音の整数倍の振動数を持つ音)を生み出し易いといわれています。
プロのヨガインストラクターもレッスン中のBGMとして活用しており、幅広い音源を取り揃えている「ヨガミュージック」のサイトもご覧ください。
https://yogamusic.jp/
3.癒し効果抜群の“香り”
部屋に帰った時にふわっとお気に入りの香りが漂うと、それだけで気持ちが癒されますよね。よりリラックス効果が高いといわれるおすすめのアロマを見ていきましょう。
1) ぐっすり安眠したい時:ラベンダー、オレンジ、ベルガモット
2) イライラや不安定な気持ちを落ち着かせたい:ネロリ、ティーツリー、マンダリン
3) 心身を鎮め冷静になりたい時:ヒノキ、カモミール
お部屋におすすめのアロマアイテムは、ほのかな香りと優しい灯りに癒されるアロマランプ。強すぎる香りは安眠を妨げる原因にもなるため、ほんのり香る程度がベスト。ランプの穏やかな明るさとお気に入りの香りで、一日の終わりのとっておきのリラックスタイムを過ごしましょう。