身につけている洋服やアイテムの色から、その人らしさを直感的に感じることがありますよね。人は自分の好みの色を無意識に選び、相手が身につけている色からさまざまな情報を取り入れています。言い変えれば、色の持つ作用を知って意識的に取り入れれば、相手への印象を操作することも可能ということ。今回は、色のもたらす効果とともに、好印象を与えやすい色の取り入れ方をご紹介します。
色は人の心に働きかける
色には「色彩心理」と呼ばれる、人の心理や生理面に働きかける力があります。ある特定の色を見た時に無意識にイメージが湧いてきたり、体に反応が起こったりするのはこのためです。ファッションや髪形、メイクなどに加えて身にまとう服やアイテムの色選びに気を配ることは印象を左右する上での大切な要素の一つといえます。
特徴を知って色選びをしよう
普段から色を効果的に使い分けるためにも、その違いを知っておくと便利です。代表的な色の特徴とおすすめの取り入れ方をご紹介します。
エネルギッシュで情熱的。交感神経に働きかけるため、体温や脈拍を上げ、感情的興奮をもたらします。勝負事や、気持ちを高揚させたい時にプラスしてみましょう。
*黄色
有彩色の中で最も明るく、活発で好奇心に満ち溢れた色。人と人との距離を縮めてコミュニケーションを円滑にしてくれる効果もあるため、話を弾ませたい時や賑やかなパーティーなどにもピッタリ。
*白
ウエディングドレスにも用いられる白は、純粋、無垢、誠実さを表します。ビジネスや初対面のシーンなど、相手に好印象を与えたい時にも最適。色選びに迷ったときにもおすすめです。
*ピンク
幸福感や癒しを与え、優しい気持ちにする心理効果があります。愛情を表す色でもあるため、恋愛におけるシーンで用いると効果的。
*青
落ち着きとクールな印象を与えます。知的さをアピールしたい時にもおすすめ。冷徹で冷たいイメージもあるため、シーンによっては淡く柔らかい色味をチョイスしましょう。
*緑
自然や植物を連想しやすいことから、心を落ち着かせ、ストレスを緩和する作用があります。緊張を解きたい時、穏やかに話を進めたい場面にも効果的です。
*黒
落ち着いた気品と強い意志を感じさせる黒。ファッションに用いる際、単色だと印象が暗くなりがちなため、明るい色の小物やアクセサリーをプラスして華やかさを演出しましょう。
*グレー
白と黒の中間色であるグレーは、バランス感覚に優れた印象で協調性を表します。初対面のシーンに用いれば、警戒心を解いたり、相手に優しい印象を与えたりする効果も。
*茶・ベージュ
木や土などを連想させ、穏やかで安定感を感じる色。地味なイメージもありますが、ファッションに取り入れれば大人っぽく堅実な印象を与えます。
初対面で好印象を与える色の取り入れ方
色が持つイメージや与える心理現象をチェックしたところで、実際に服を選ぶ時に気をつけたいポイントをお伝えします。