小腹が空いた時やながら食べしたい時に便利なチョコバー。片手で食べられるお手軽さと食べ応えがあるから、小休憩や忙しい時にもぴったりなお菓子だ。今回は『コンビニで買えるチョコバー6種食べ比べ』と題して、それぞれの味わいや特徴をレビューする。
おなじみのお菓子がチョコバーに! 味や食感の違いも要チェック
今回紹介するのは、いずれもベースとなるチョコ菓子がある6種類。だが、チョコバーになると、味や食感、食べ応えなどがガラッと変わるのが当たり前。思ってたのと違う! なんてことにはならないように、もとのお菓子との違いも意識しつつ食べ比べてみよう。
『キットカットバー』(ネスレ日本)
1本目は、ネスレ日本(ネスレ日本)の『キットカットバー』(38g・希望小売価格 税込実勢価格 税込103円・発売中)。普通の「キットカット」と同じミルクチョコレートとウエハースの組み合わせだ。切れ目が2箇所あるので、食べやすいのも特徴。
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実測約27×17×124mm
ウエハースは5層もあり、ザクザクッと軽快な音が楽しめる。大きくなったことでチョコの層が厚くなり、ボリボリッとチョコの塊を食べているような食べ応えもある。そのため、チョコ感がいつもよりも贅沢に感じられるのがうれしい。甘めのミルクチョコだが、ウエハースと一緒に噛んでいくうちにほどよいバランスになった。
食べこぼしもほぼなく、片手で食べやすい1本。チョコのブロック感も味わいたい人におすすめ。
『キットカットバー香ばしコーヒー』(ネスレ日本)
続いては、ネスレ日本(兵庫県)の『キットカットバー香ばしコーヒー』(38g・実勢価格 税込119円・発売中)。先ほどのフレーバー違いのチョコバーだが、実は現行発売されている「キットカット」シリーズにはないレアな味だ。
見た目や5層構造は同じ。こちらもザクザクッと気持ちいい食感が楽しめる。直接嗅いだだけではコーヒーの香りはほとんどないが、口の中で溶けていくと風味が出てきた。とくに中盤以降は、カカオの香り以上に香ばしさが広がっていく。後味には、ロースト感のあるほんのり苦味のある余韻が残って心地いい。
『キットカットバー』と比べて甘さは控えめ。ながら食べもいいが、この香ばしさは休憩時間にゆったり食べたい1本だ。
『シルベーヌバー』(ブルボン)
3本目はブルボン(新潟県)の『シルベーヌバー』(40g・実勢価格 税込108円・発売中)。三角チョコケーキの「シルベーヌ」が四角のバータイプになった商品だ。バータイプになったことで、通常はスポンジ3段のところ、2段スポンジ(間にはクリーム)に変わっている。袋を開けたときの洋酒(純アルコール量0.39g)の香りがたまらない。
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実測約20×30×110mm
バーになっても、柔らかくしっとりとした生地、脳に響くように伝わる甘さ、ふわっと広がるアルコールの香りは全く同じ。高級ケーキにも負けない完成度だ。食べ応えの面では若干劣るが、オールコーティングされたパリパリチョコの食感とスポンジのふんわり食感は、ほかのチョコバーにはない唯一無二のおいしさ。幸せだ。
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冷蔵庫で冷やして食べると、チョコがさらにパリパリ!
かなり甘めなので飲み物と一緒に飲むのがおすすめ。長時間持っていると表面のチョコが溶けてしまうので、早めに食べよう。
『ノアールザクザクチョコバー』(ヤマザキビスケット)
後半戦のトップバッターは、ヤマザキビスケット(東京都)の『ノアールザクザクチョコバー』(43g・実勢価格 税込130円・発売中)。「ノアール」がバーになった……わけではなく、砕いたビスケット、クラッカー、アーモンドを半円形に固め、表面をチョコレートでコーティングしたチョコバーだ。手に持った重量感が6本中1番ずっしりしている。
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実測約30×20×105mm。見た目ではノアールとはわからない
ぎっしりと詰まっているのか、ひと口目はかなり硬め。ビスケットがベースになっており、噛むたびにザクザクとした食感が楽しめる。そこに、アーモンドやクラッカーの異なる食感がアクセントとして表れてくるから、食べていて飽きない。
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ブラックサンダーにかなり近い味と食感
チョコ菓子らしい甘さだが、意外と後味はあっさり。アーモンドを噛むたびに風味が広がり、いろんな楽しさを発見できる1本だ。食べこぼれもほとんどないのでデスクでも食べやすい。
『丸かじり小枝』(森永製菓)
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通常の小枝1本は約1.43g。『丸かじり小枝』は29gなので確かに約20倍
5つ目は森永製菓(東京都)の『丸かじり小枝』(29g・実勢価格 税込140円・発売中)。通常の小枝の20本分の大きさになったビッグ小枝、というかもはや枝だ。見た目も小枝そっくりで基本的な原材料も同じだが、アーモンドペーストが追加され、アーモンドがローストアーモンドに変更されている。
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実測約22×18×115mm
開封するとアーモンドの香りがふわり。密度が高く、バキッという擬音がぴったりな硬めの食感で、ボリボリと食べ応えがある。大きくなったが、甘い味やアーモンドの食感、小麦パフのサクッとした食感などは小枝のまま。
小枝を20本(小袋で5袋分)食べるのもいいが、食べ応えは圧倒的にこちらが上(ちょっとあごが痛いくらい)。この太さはなかなかクセになるので、小枝ファンは1度ためしてみてほしい。
『いちごの丸かじり小枝』(森永製菓)
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小枝20本分サイズ
最後は森永製菓(東京都)の『いちごの丸かじり小枝』(29g・実勢価格 税込140円・発売中)。あまおう苺を使ったいちごフレーバーだ(生換算 製品中1.0%)。ただし、アーモンドの代わりにビスケットが使われている。
袋を開けるとあま~いいちごの香りがふわっと広がる。硬さは先ほどと同じ。しかし、ビスケットに変わったことでザクザクとした食感やアーモンドのアクセントが無くなり、食べ応えはやや控えめになっている。そのせいか、いちご風味のチョコをダイレクトに感じやすいようになっている。
後味には、ホワイトチョコ特有の甘さが残るので、飲み物と一緒に食べたい1本。
味や食べ応えなどバラエティ豊富なチョコバー!
6種類を食べ比べして、チョコバーらしい小腹満たしや食べ応えを感じたのは『ノアールザクザクチョコバー』。密度が高く、ザクザク食感もあって食べ応えは断トツだった。甘さや香ばしさなど嗜好性を求めるなら、『シルベーヌバー』や『キットカットバー香ばしコーヒー』がおすすめ。ほかのチョコバーにはない食感や風味が楽しめるだろう。ぜひあなたのお気に入りの1本を探してみてほしい。
全国のコンビニで発売中。