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魅力的な笑顔は歯ぐきで決まる?最新研究が明かす意外な違い/歯学博士・照山裕子


歯学博士・照山裕子の「口から老ける人、若返る人」

笑顔の美しさを決めるのは歯の白さだけではありません。実は笑った時に見える「歯ぐき」も口元の印象を左右する要素です。ではいったい、どのくらい歯ぐきが見えると魅力的なのかという調査を行った、珍しい研究が今年英国から発表されました。

男女の笑顔動画を加工し、歯ぐきの露出量を変えて比較した研究です。評価を行ったのは矯正歯科医、一般歯科医、歯科医療者ではない一般の人の計75人。その結果、女性の笑顔では歯ぐきが3ミリ、男性では1・5ミリ見える範囲までが評価が高く、それを超えると評価が下がる傾向がわかりました。

一方、笑顔の好みが年齢によって変わることも2017年に報告されています。タイの240人を対象として笑顔の採点を行った結果、若年層(15~29歳)と年長者(36~52歳)で好みに差があったという面白い実験です。若年層は歯ぐきが0~2ミリ見える笑顔を最も高く評価し、見た目のエイジングを左右する前歯の空隙(くうげき=ブラックトライアングルという三角形の隙間)に対して、年長者はさほど気にならなかったという結果です。

もちろんこれは、写真や動画を見た人の主観的な評価であって、「歯ぐきが何ミリ見えたら美しい」という絶対的な基準ではありません。歯ぐきが大きく露出して見える「ガミースマイル」を気にして相談にいらっしゃる方もいますが、決してこれ自体が病気ではありません。治療が必要か否かは個別に判断すべきものです。

なにより大切なのは、歯ぐきそのものの健康状態です。赤くはれている、歯ブラシで血が出る、歯が長くみえるようになったなどの変化があれば歯周病進行のサインです。魅力的な歯ぐきの見え方を模索するなかで、トラブルを未然に防ぐ目がおのずと養われていきますから、男性にも口元美容の習慣が広まるとよいなと思っています。

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