2025年、大阪・関西万博がついに開幕します。「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに掲げ、最新テクノロジーやサステナビリティの取り組みを世界へ発信するこの一大イベント。1970年の大阪万博以来、55年ぶりに日本で開催される国際博覧会として、国内外から大きな注目を集めています。今回の万博では、世界中から約150の国と地域、そして企業や団体が集い、最先端のイノベーションや文化を披露します。また、公式キャラクター・ミャクミャクも登場し、万博を盛り上げる重要な存在として多くの関連アイテムが登場することでも話題となっています。
公式キャラクター・ミャクミャクが、日本の伝統工芸と融合した限定アイテムとして登場します。手掛けるのは、1716年創業の奈良の老舗「中川政七商店」。同社は、日本各地の職人と協力し、技術と遊び心を融合させた「ミャクミャクの暮らしの道具」12種類を開発しました。職人の技と遊び心が詰まった逸品で、万博の記念品としてだけでなく、日常でも楽しめるデザインが魅力です。
では、さっそくそのユニークなコレクションを紹介していきましょう。
大阪・関西万博限定!ミャクミャク×伝統工芸のユニークなアイテム登場
日本の伝統工芸は、時代の変化とともに進化を遂げながらも、その根底にある職人の技と精神を受け継いできました。100年前、1925年のパリ万国博覧会(パリ万博)では、日本の美術工芸品が「最先端のものづくり」として高く評価され、中川政七商店も麻織物のハンカチーフを出展しました。そして100年後の2025年、日本の工芸は再び世界の舞台で輝きを放ちます。
大阪・関西万博の開催に合わせ、「2025大阪・関西万博公式ライセンス商品」の第二弾として、ミャクミャクと日本の工芸が融合した暮らしの道具12種類が登場しました。これらは、全国の職人たちが培ってきた技術と遊び心が詰まった逸品ばかり。たとえば、和紙や鍋島焼のミャクミャクオブジェに続き、伝統的な技法を活かしたユニークなアイテムが次々と生み出されています。

特に目を引くのは、だるまの産地・群馬県高崎市で生まれた「ミャクミャクだるま」。通常のだるまとは異なり、なんと6つの目を持つデザインが特徴です。また、有田焼や美濃焼の豆皿には、伝統的な文様の中にひっそりとミャクミャクが忍び込む遊び心のあるデザインが施されています。さらに、おみくじならぬ「おミャクじ」は、底面の紐を引くとミャクミャクからのありがたいお告げが出現する仕掛けになっています。
日本各地の伝統技術を活かしながらも、デザインにはユーモアと個性が光るこれらのアイテム。高崎だるまや有田焼、奈良のかや織といった地域の特色を生かした工芸品は、万博の記念品としてだけでなく、日常にも取り入れやすいアイテムです。
目玉は「ミャクミャクだるま」!六つの目が願いを見守る

まず注目したいのが、「ミャクミャクだるま」です。高崎だるまの職人「三代目だるま屋ましも」とのコラボで誕生したこのアイテムは、福・勝・健・縁・金など、願いを込めた6色展開。特にユニークなのは、ミャクミャクの特徴を活かした”六つ目”のデザイン。通常のだるまは二つの目を入れるものですが、六つの目が配置され、願いをしっかりと見守ってくれるようなデザインになっています。
さらに、購入者が自分で目を入れられるタイプもあり、特別なミャクミャクだるまを作ることができます。
手仕事が生み出す温もり、ゆらゆら揺れる「ミャクミャク張子」

大阪・関西万博限定の工芸品の中でも、ひときわ目を引くのが「ミャクミャク張子」。伝統的な張子技法で作られたこのミャクミャクは、和紙を一枚一枚丁寧に貼り重ね、職人の手によって絵付けされています。特徴的なのは、軽やかに揺れる首の動き。まるで命が宿ったかのように、ゆらゆらと首を振る姿が愛らしく、見ているだけで心が和みます。
ミャクミャク張子は、青・桃・金の3色展開で、それぞれ個性豊かな表情が楽しめるのも魅力のひとつ。
手仕事ならではの温もりを感じる、唯一無二のミャクミャク張子は、自分へのご褒美や贈り物にもぴったりです。あなたの暮らしにゆらゆら揺れるミャクミャクを取り入れてみませんか?
「おミャクじ」で運試し!瀬戸焼の粋な仕掛け

瀬戸焼の技術を活かした「おミャクじ」は、ミャクミャクの底面の紐を引くと、お告げが現れるというユニークなおみくじ。しかも、そのメッセージは「世界が広がる出会いがありそう!」「光り輝く未来が見えてきそう!」など、前向きな言葉ばかり。日英表記になっているため、訪日外国人にも楽しんでもらえる仕様になっています。
「おミャクじ」は、伝統工芸に遊び心を加えたユニークなおみくじ。万博の記念として、手元に置いておきたくなるアイテムです。
伝統工芸×ミャクミャクの豆皿シリーズ

有田焼と美濃焼で作られた「ミャクミャク豆皿」も見逃せません。有田焼では、江戸時代から受け継がれる「色絵間取」「色絵花鳥」のデザインにミャクミャクが紛れ込んでいます。一方、美濃焼では「黄瀬戸」「織部」「志野」という三つの伝統的なスタイルで、ミャクミャクが表現されています。
これらの豆皿は、食卓を彩るだけでなく、インテリアとしても楽しめるデザインです。伝統と遊び心が融合した逸品です。
歩くたびに響く清らかな音色「小田原鋳物のミャクミャク鈴」

万博限定アイテムの中でも、伝統と実用性を兼ね備えた逸品が「小田原鋳物のミャクミャク鈴」です。真鍮と黒の2種類があり、それぞれ異なる風合いを楽しめます。鋳物ならではのずっしりとした質感と、磨き上げられた滑らかな表面が特徴。古くから魔を祓う祭具として用いられてきた鈴が、ミャクミャクのデザインと融合し、新たなお守りとして誕生しました。持ち主が歩くたびに、澄んだ音色が響き、心を落ち着かせます。キーホルダーやバッグにつけて持ち歩けば、お守りとしてもぴったり。
かや織ふきんや扇子など、日常使いできるアイテムも充実

奈良の伝統工芸「かや織」を使ったふきんは、吸水性に優れ、使うほどに柔らかくなる実用性の高いアイテム。EXPO2025デザインや、ミャクミャクが散りばめられた「ちらし紋」「ならび紋」の2種類が展開されています。

また、ミャクミャクデザインの扇子も登場。職人が一本ずつ仕立てた扇子は、水紋や青海波の伝統柄の中にミャクミャクが隠れており、さりげなく個性を演出できます。

日常使いにぴったりなアイテムとして、麻素材の自然な風合いが魅力の「ミャクミャクハンカチ」や、伝統的な注染技法で染め上げられた「注染こてぬぐい」は、どちらもポケットにすっぽり収まる便利なサイズ。さりげなくミャクミャクのデザインが施されており、持ち歩くたびに万博の思い出がよみがえります。

また、読書好きには嬉しい「ミャクミャクマグネットしおり」も登場。ミャクミャクの刺繍がアクセントになったデザインで、お気に入りの本のページをしっかりとマークしてくれます。さらに、エコバッグとしても活躍する「ミャクミャク風呂敷」は、買い物やちょっとした荷物を包むのに便利な一枚。日本の伝統文化と遊び心を融合させたアイテムたちが、日々の暮らしにさりげなく彩りを添えてくれるでしょう。
万博会場でしか手に入らない限定品!
これらのアイテムはすべて、2025年4月13日から「2025大阪・関西万博 会場内オフィシャルストア 西ゲート店 KINTETSU」で販売されます。中川政七商店の直営店では取り扱いがないため、まさに会場限定の特別なコレクションです。
また、会場内のオフィシャルストアでは、高さ約52cmの「特大ミャクミャクだるま」が展示され、来場者を迎えます。巨大なミャクミャクだるまを間近で見ることができる貴重な機会です。
伝統×ユーモアの融合が生む、新たな価値
今回のコレクションは、日本各地の伝統工芸と万博のキャラクター・ミャクミャクが融合した、まさに”唯一無二”のラインナップだと感じました。だるまや焼き物、ふきん、鋳物といった伝統的な技術を活かしながらも、どのアイテムにも遊び心が加わり、親しみやすいデザインになっています。
特に印象的だったのは、「おミャクじ」や「ミャクミャクだるま」のユニークな発想。職人技の粋を集めたアイテムながら、どこかクスッと笑える要素があり、万博という特別なイベントを彩るのにふさわしい商品だと感じました。
100年前のパリ万博で日本の工芸が注目されたように、2025年の大阪・関西万博でも、これらのアイテムが世界中で注目を集めるでしょう。