starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

フジテレビの人気キャラがグローバルな活躍を見せる!?フジテレビが新設会社「フジ・コンシューマ・プロダクツ」を設立


地上波放送の需要低下に直面するフジテレビとフジ・メディア・ホールディングスが、新たな収益源としてIP(知的財産)ビジネスを強化するため、「合同会社フジ・コンシューマ・プロダクツ(FCP)」を設立。FCPの設立目的は、自社キャラクターを活用したライセンスビジネスの展開であり、「CREATING, CULTURE, CYCLE」という三つの理念が掲げられています。FCPのビジネス戦略は、キャラクターとメディアパワーの相乗効果を活かし、クリエイティブ、マーケティング、パートナーシップの三本柱を基に海外進出も視野に展開する計画です。具体的には、キャラクターグッズの販売やイベント開催に力を入れる方針であり、著名ブランドとのコラボレーションも検討されています。強みは、プロモーション力を持つテレビメディアとして、ライセンスビジネスの市場拡大が期待されます。

いまやNetflixやAmazonプライム、TVerなど、さまざまなメディア配信サービスが世を席巻している時代。いつでも自分が見たいコンテンツだけを楽しめるため、放映時間に合わせて帰宅する必要もなくなりました。その影響か「必要がないので自宅にテレビを置いていない」というネットネイティブ世代の「テレビばなれ」も顕著に。このような背景から、地上波放送の世界は現在なかなか厳しい状況下にいるのが実情です。 その現状を打破するため、フジテレビおよび株式会社フジ・メディア・ホールディングスはこのたび「合同会社フジ・コンシューマ・プロダクツ(以下、FCP)」を新設。日々進化し続けるメディア産業へ向けての新たな戦略について発表が行われました。

フジテレビの新しい試み FCP設立の目的と理念とは

FCP チーフエグゼクティブオフィサー 石井浩二氏

フジテレビジョン編成総局ビジネス推進局長をつとめ、FCPではチーフエグゼクティブオフィサーをつとめる石井浩二氏は、新会社設立の目的についてこう切り出します。
「ガチャピンムックをはじめ、タケちゃんマンや仮面ノリダー、バカ殿、ゴリエなど――。フジテレビは今まで多くの人気キャラを生み出しました。これを強みとし、FCPは自社保有のキャラクターを活用したIP(知的財産)事業を展開。そしてその価値を最大化するライセンスビジネス分野を強化していこうという目的で設立されました」
続いて石井氏は、FCPの理念について次のように述べます。
「FCPは“CREATING”“CULTURE”“CYCLE”の三つの理念を掲げます。特に“CULTURE”は“文化”という意味ですが、“耕す”という意味も持ち合わせています。つまり、常に“人の心を耕す”気持ちで取り組もう、という思いが込められています。これは、私が番組制作畑にいた時代からずっと変わらないモットーでもあります」
ライセンスビジネス事業はいま、市場や事業規模の拡大と成長が期待できる分野として注目されています。さて、FCPの勝算は?
「なんといっても、テレビメディアとしてのプロモーション力の強さ。これを念頭に、専門性を有した人材を集め、さらなるIPの補充や周辺事業の開発を手がけて行きたいと思います」石井氏は力強くこう語りました。

メディアとIPの相乗効果がビジネス拡大のキーポイント

FCP マネージングディレクター 立松嗣章氏

「おかげさまで今年の『お台場冒険王2024』は大成功に終わりました。『めざましテレビ』の“ちいかわ”や『芸能人が本気で考えた!ドッキリGP』の“マッサマン”などの新しいキャラクターは特に大人気で」
ところで、かつてフジテレビではこんなものも流行ったのを覚えていますか?
「『トリビアの泉』の“へぇ~ボタン”、『脳内エステ IQサプリ』の“モヤッとボール”など、ただ“押すだけ”“投げるだけ”という正直『なぜこんなものが?』というアイテムが商品化し、爆発的な売り上げで社会現象にもなりました。これは番組とキャラクターを連動させるのが得意なフジテレビの力量だと思います」
この現象をふまえた上で、立松氏は今後のビジネス成功へのアイデアを打ち立てます。
「たとえば新ドラマ出演の俳優さんにキャラのTシャツや帽子などのグッズを身に付けてもらうとか。するとそこにメディアパワーとキャラクターとの相乗効果が生まれ、さらにビジネスの拡大につながるのでは、と考えます」

ライセンスビジネスのプロが語る“儲かる戦略”とは?

オフィシャルより)©FCP チーフオペレーティングオフィサー 北村彰啓氏 (C)FCP

「FCPには伸びしろしかない」と語るのは、フジテレビジョン編成総局ビジネス推進局エグゼクティブビジネスプロデューサー、FCPチーフオペレーティングオフィサーの北村彰啓氏です。ライセンスビジネスの知識をもつ人材として、元ウォルト・ディズニー・ジャパンより移籍。そんな北村氏は「柱となるのは“クリエイティブ”“マーケティング”“パートナーシップ”の3本と考えます」と“儲かる戦略”について語ります。
●クリエイティブ
世の中のトレンドを意識したスタイルガイドを年間50 本以上開発予定
●マーケティング
キャラクターそれぞれの定量調査の実施と分析、テレビ放送・デジタルなどメディア露出のほか、SNS の活用も
●パートナーシップ
ハイブランドとのコラボのほか、飲料や食品、玩具、ヘルス・ビューティーなどの大衆消費者向けの分野にも進出し、大量販売までを戦略的に展開。ポップアップショップやイベント、展示会も積極的に開催
「特にパートナーシップ面では、ポップアップショップのみならず、常設店舗やEC事業、ゆくゆくは海外進出も視野に入れています。フジテレビのキャラクターを“稼げるキャラ”に成長させたい」と、将来の展望を強く訴えました。

フジテレビの人気キャラクターが登場!

今年誕生51周年を迎えるガチャピンとムック (C)ガチャムク

ライセンスビジネス強化の第一段階として、FCPは『ポンキッキ』シリーズでおなじみの「ガチャピン・ムック」、そしてアニメ『チャギントン』のキャラクターを皮切りにIP事業拡大を目指して行きます。この日は、ガチャピン・ムックと『チャギントン』の「ウィルソン」が駆けつけてくれました。
今年で誕生51周年を迎えた「ガチャムク」があらわれると、子どものころからずっと親しみのあるキャラクターとあり、会場は割れんばかりの拍手。一方、イギリス生まれのウィルソンは子どもたちに大人気のキャラクターです。子どもから大人まで愛されるキャラクターとして、今回の戦略にふさわしい人選(?)ではないでしょうか。

スポーツ全般が得意の恐竜の子ども ガチャピン (C)ガチャムク

サーフィンやスキー、スキューバダイビングなど、さまざまなスポーツに挑戦しているガチャピン。
「最近はフジテレビだけではなく、ガチャムクとして他局の番組さんに呼ばれることが多くなったね。他局に行くのってすっごーく楽しいんだよ!」と、会場の笑いを誘っていました。

ガチャピンのサポーター役をつとめる雪男の子ども ムック (C)ガチャムク

一方ムックは、ガチャピンが夕方のニュース番組『Live News イット!』のお天気キャスターに就任したことに対して「ボクにはそういう話がなくて『他局にしか出てないね』とまわりに言われるんですぅ~」と言うと「記者のみなさーん、これ記事にしてくださーい」と冗談まじりにアピールしました。
この日は同時に、ある発表も行われました。
実は今年の12月6~8日まで行われる世界最大級のポップ・カルチャーの祭典『東京コミコン』に「ガチャムク」がスペシャルサポーターに就任することが決定したのです。これには「あの、有名で大きな祭典に出られるんだよ!すごーいすごーい」とガチャムクも大興奮でした。

『チャギントン』のウィルソンとナビゲーターをつとめる岸本理沙アナ (C)チャギントン

そして、イギリス生まれの人気アニメ番組『チャギントン』からは「レッツライド!」が決めゼリフのウィルソンが登場。チャギントンナビゲーターをつとめ、この発表会のMCでもある岸本理沙アナと並んでごあいさつしました。
ウィルソン自身はおしゃべりしませんでしたが、豊かに動く表情がとても愛らしく、お子さんに人気なのも納得です。
チャギントンは、岡山県で市街を走る「おかでん路面電車」としての活躍にくわえ、来年2025年夏にフジテレビ放送15周年を記念して「プラレール」の発売が予定されています。

これからも期待したい!フジテレビ発信の新しいキャラクターたち

「FCPでは打ち立てた戦略をスピーディーに展開させ、消費者のみならずスポンサー企業など、メディアがリーチしているさまざまな人たちとWin-Winな関係を築きたいと考えます」(北村氏)
「そのために、みなさまのご尽力をいただきながら、素敵な花を咲かせていきたいと思っています!」(石井氏)

(C)ガチャムク (C)チャギントン

フジテレビから生まれた人気キャラクターたちが、これからいろいろな場所で目にするようになるのも、そう遠い話ではなさそうです。

<取材・撮影・文/櫻井れき>

    Loading...
    アクセスランキング
    game_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2024
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.