東京都港区に本社を構えるHakuhodo DY Matrixのシンクタンク「100年生活者研究所」が、国際連合が定める国際幸福デーの3月20日(水・祝)に設立1周年を迎えました。
この日に先駆け、3月19日(火)に100年生活者研究所が運営する「100年生活カフェ かたりば」にて、研究発表会が行われました。
100年生活者研究所1年間の活動について
はじめに、人生100年時代の幸せについて考え続けてきた、100年生活者研究所の所長である大高香世氏から、1年間の活動報告がありました。
まず「コア活動」として、研究して得た知見を記事として発信し、広く世の中に情報を提供する活動があります。次に、「インターナル活動」では、研究所のすべての社員が副業のような形で研究に従事し、研究活動自体が人材育成につながっていると説明しました。「エクスターナル活動」では、研究所の知見を活かして、産官学やメディアと連携しながら新しい事業を生み出し、発展させていく活動が行われています。
これらの活動を有機的に組み合わせながら、研究所は活動を展開していると述べました。
100年生活者研究所のインターナル活動
・研究所のすべての社員が副業のような形で研究に従事しています。
・研究員は総勢40名で、年齢層は入社1年目から69歳まで幅広く活用しています。
・男女比はほぼ半々であり、職種もマーケティングから営業、管理部門など多岐にわたります。
・参加者は研究活動に参加する前に、10回の「おかよ道場」という講義を受けます。この講義では、ロジカルシンキングやラテラルシンキング、マーケティングの基礎戦略プランニング、PRの発想、そしてファシリテーションなどが学ばれます。
これらの活動により、研究所は多様な視点と豊富な知識を持った研究員たちが協力し、さまざまな研究を進めています。
リアルラボ「100年生活カフェかたりば」と「オンラインラボ」
リアルラボ「100年生活カフェかたりば」
・研究所が運営するカフェで、延べ1000人以上のお客様にインタビューを行い、自己の考えを振り返る良い機会となっています。
・カフェの雰囲気を楽しみながら気軽に話せることで、お客様の気持ちが軽くなり、楽しい時間を過ごせるという声が多く寄せられています。
オンラインラボ
・LINEを利用し、約6000人の参加者がおり、毎回800人から1000人の方が回答しています。
・回答者の約5割以上が、調査に参加することで自己の生き方や考え方を見つめ直す機会となっています。
「100年生活カフェかたりば」とオンラインラボから収集した声を基に、週に一度のニュース記事と月に一度の調査レポートをまとめ、1年間で50以上の研究記事を配信しました。これにより、多くのメディアに取り上げられ、広告出稿額換算で約7億円以上の露出を達成しました。この成果は皆様のご支援によるものであり、心から感謝していると話しました。
人生100年時代の幸せ
続いて、大高香世氏とシニアインフルエンサーの大崎博子氏、100年生活カフェかたりばのお客さま代表である中西満貴典氏、そして100年生活者研究所の研究員である大谷拓氏の4名によるトークセッションが行われました。
まず、かたりばに来店した経緯をお客さま代表の中西氏に尋ねると、「かたりば」という言葉に惹かれました。愛知と東京の2つの拠点で生活しているため、巣鴨には知り合いがいない状態でした。そこで、喫茶店で語り合う場所があると聞いて、「かたりば」に興味を持ちました。今では、私にとって第三の居場所となっていると話しました。
次に、カフェでのインタビューで印象に残った点を問われ、大谷氏は、ほとんどの方が帰る時に「また来ます」と笑顔で言う姿がすごく印象的でした。私たちもたくさんの話を聞くことで新たな考え方を学び、お客さまからはまた聞きたいという声を多くいただきます。お互いにとって素晴らしい場所になっていますと述べました。
91歳のシニアインフルエンサーである大崎氏は、健康の秘訣を問われると、自由気ままに生活していることを挙げました。好きなことをして、好きなものを食べて、好きなものを飲んで楽しく生活しているそうです。毎日の晩酌が今一番の楽しみだと話しました。
最後に、それぞれが100歳まで生きることについての目標を掲げ、笑いも交えながら和やかな雰囲気でトークセッションは終了となりました。
今後の100年生活者研究所の活動
研究発表会の最後に、大高香世氏より今後の100年生活者研究所の活動内容の説明がありました。
産業界との協力
・企業との連携により、100年生活に関連した商品開発を行っていく。
・人生100年時代の知見を活かしながら新しい事業開発を支援。
観光庁との連携
・ウェルビーイングの街づくりにおける研究とサポートを行い、より良い社会の実現に貢献。
アカデミアとの協業
・人生100年時代のキャリアデザイン講座を開設し、若いうちからキャリアを設計する機会を提供。
・ウェルビーイング指標の開発を行い、客観的なウェルビーイングの測定を目指す。
メディアとの協力
・100年生活をテーマにしたコンテンツの開発。
これらの活動により、来年には皆様に成果をご報告できるよう努力してまいります。と決意を語りました。
期間限定、人生100年時代の幸せ 100のヒント展
100年生活者研究所の設立1周年を記念した特別企画として、研究所で運営している「100年生活カフェかたりば」にて、人生100年時代を幸せに生きるヒントを載せたパネルや、研究結果を紹介する冊子を展示したギャラリーを3月20日(水・祝)から4月29日(月・祝)までの期間限定で開催されます。
【展示ギャラリー 概要】
展示名:人生100年時代の幸せ 100のヒント展
公開日:2024年3月20日(水・祝)から4月29日(月・祝)まで展示
場所:100年生活カフェ かたりば(東京都豊島区巣鴨3-34-3 西村商店第2ビル3F)
内容:
①人生100年時代のヒントとなるお客さまのエピソードをまとめたパネル1点
②各エピソードを紹介するモニター投影
③研究結果を紹介する調査パネル10点
④研究結果を1冊にまとめた冊子「100年生活者白書 Vol.1」の展示
⑤日本人の幸福度を新たな指標で調査・分析した「ウェルビーイングレポート」
【新メニュー概要】
1周年を記念して、見た目も味も幸せな気分になれるフルーツサンドが提供されます。旬の素材を使い、オリジナルのクリームで仕上げた一品。
①メニュー名:幸せのフルーツサンド販売価格(税込):450円
②メニュー名:幸せのいちごサンド販売価格(税込):450円
新メニュー両方注文いただいた場合は、セット価格の800円(税込)でのご提供となります。
この発表会を通じて、100年生活者研究所の活動内容や将来展望について知ることができ、産業界や観光庁などとの協力によって、より良い社会の実現に向けた取り組みが進んでいることに期待を抱きました。
特に、若者からシニアまでを対象にしたキャリアデザイン講座やウェルビーイング指標の開発など、将来への準備が進んでいることにも感心しました。
これからも研究所の活動を注視し、その成果に期待しています。