岡山の街を彩るお祭りに、学生たちの自由な発想が新たな魅力を添えました。
岡山市にある専門学校岡山ビジネスカレッジのアニメイラスト学科に通う2年生、吉原裕人さんと百々葵さんが、「第26回おかやま桃太郎まつりキャラクターイラスト学生コンテスト」で、それぞれ最優秀賞と優秀賞を受賞しました。応募総数277点の中から選ばれた上位3作品のうち、2作品が同校の学生によるもの。日々の学びの中で育まれてきた感性と表現力が、うれしい結果につながりました。
花火の華やかさを表現した作品と、桃太郎たちを愛らしいぬいぐるみのように描いた作品。それぞれのキャラクターには、どのような思いが込められているのでしょうか。今回は、受賞したお二人の声とともに、作品が生まれた背景や、学生の創造力を地域社会へとつなげる同校の取り組みをご紹介します。
277点の応募から2作品が上位入賞!岡山のお祭りを彩る学生たちの挑戦

岡山の街を季節ごとに盛り上げる「おかやま桃太郎まつり」。夏には迫力ある踊りが繰り広げられる「うらじゃ」、秋には郷土の食や芸能を楽しむ催し、冬には岡山駅周辺を彩るイルミネーションなど、さまざまな行事が開催されています。そんな岡山を代表するお祭りをテーマに、学生たちの豊かな発想を生かしたキャラクターイラストコンテストが行われました。
今回で26回目を迎えた「おかやま桃太郎まつりキャラクターイラスト学生コンテスト」は、オリジナルキャラクターを通じてお祭りへの親しみを深め、より多くの人に参加してもらうことを目的としたものです。応募総数は277点にのぼり、最優秀賞1点、優秀賞2点、入賞20点の計23作品が選ばれました。
その中で存在感を示したのが、専門学校岡山ビジネスカレッジのアニメイラスト学科で学ぶ学生たちです。2年生の吉原裕人さんが最優秀賞、同じく2年生の百々葵さんが優秀賞を受賞。上位3作品のうち2作品が同校の学生によるものとなりました。それぞれ異なる発想から生まれたキャラクターが評価され、日頃の学びを地域に届ける機会にもつながっています。
受賞作品は10月22日・23日に岡山市役所で展示されたほか、岡山駅の東西連絡通路や南地下道に設置されたデジタルサイネージでも、11月7日まで公開される予定となっています。学生たちが思いを込めて描いたキャラクターが、街を行き交う人々に作品を届ける機会として設けられました。
作品に込めた思いとは?最優秀賞・優秀賞に輝いた学生2人の声

な色彩でお祭りのにぎわいを表現した作品と、ぬいぐるみのような愛らしさが印象的な作品。学生たちは、それぞれどのような発想からキャラクターを生み出したのでしょうか。作品を見比べながら、2人の言葉に耳を傾けてみましょう。
最優秀賞・吉原裕人さん「ひゅ~どん」

鮮やかな色使いと、表情豊かなキャラクターたちが目を引く「ひゅ~どん」。花や果実などのモチーフも取り入れられ、画面いっぱいにお祭りの楽しさが広がるような作品です。
吉原さんが着想を得たのは、今年の桃太郎まつりの花火。お祭りの華やかさを感じさせる色使いには、どのような思いが込められているのでしょうか。

吉原裕人さんのコメント
今回、自身の作品が最優秀賞を頂く事が出来て嬉しく思っております。今回のキャラクターは、今年の桃太郎まつりで行われる花火からモチーフを得て、ポップで愉快なデザインのキャラクターを作成しました。キャラクターに多くの色を使い、うらじゃのテーマである「共生と融和」をイメージしました。
色とりどりのキャラクターが一つの作品の中でにぎやかに共存する姿からは、吉原さんが大切にしたテーマが感じられます。
優秀賞・百々葵さん「MOMOTAROTOYS」

一方、百々さんの「MOMOTAROTOYS」は、丸みのある5体のキャラクターが並ぶ、優しく温かな雰囲気の作品です。ボタンのような目や柔らかな色合いが、思わず手に取りたくなるような愛らしさを生み出しています。
今回が2回目の受賞となった百々さん。前回の受賞からどのような成長を感じ、今回の作品にはどんな工夫を凝らしたのでしょうか。

百々葵さんのコメント
今回で2回目の受賞となり、とても嬉しかったです。前回と比べてキャラクターデザインや絵柄が成長できてたらいいなと思います。桃太郎たちのぬいぐるみをイメージにキャラクターデザインを考えたので、チョークのブラシを使って柔らかく可愛らしい雰囲気になるようにしました。
前回の受賞経験を振り返りながら、さらに自分らしい表現を追い求める百々さん。2つの作品には、それぞれの感性だけでなく、描くことに向き合う学生たちの思いが表れています。
「イラスト×地域貢献」描く楽しさを、誰かの喜びにつなげる学び
今回の受賞は、学生たちが日頃の授業で培ってきた技術や発想力を、地域のお祭りという身近な舞台で発揮する機会にもなりました。専門学校岡山ビジネスカレッジのアニメイラスト学科が大切にしているのは、絵を描く技術を磨くだけでなく、その力を社会の中で生かしていくことです。
同学科では、「イラスト×地域貢献」「イラスト×社会貢献」を大切にしています。今回、学校側はコンテストへの挑戦について、単に受賞を目指すだけでなく、授業で磨いた技術や発想力を社会で生かすための実践的な学びでもあると説明しています。作品を完成させるだけでなく、地域の魅力をどのように伝えるかを考えることも、学生たちにとって大切な経験となっています。
また、学校側は学生たちへの思いについて、作品を多くの人に見てもらうことで、「描く楽しさ」とともに「人や地域の役に立つ喜び」を感じてほしいと語っています。自分の好きなことや得意なことが、誰かの笑顔や地域のにぎわいにつながっていく。そこには、技術の習得だけでは得られない、学びの喜びがあるのかもしれません。
教室の中で生まれたアイデアが、街を行き交う人々の目に触れる。今回の受賞は、学生たちにとって、自分の作品が社会とつながることを実感できる機会にもなりました。絵を描くことが好きという気持ちを、社会とつながる力へ。そんな同学科の教育への思いも伝わってきます。
一人ひとりの個性を育む、岡山ビジネスカレッジの学びの環境

学生たちの豊かな発想や表現力は、どのような環境で育まれているのでしょうか。専門学校岡山ビジネスカレッジのアニメイラスト学科では、イラスト制作の基礎から実践的な技術まで、幅広く学べる環境が整えられています。学生一人ひとりの個性を大切にしながら、将来の仕事にもつながる表現力を身につけていくことを目指しています。
授業では、手描きによるアナログイラストと、パソコンなどを活用したデジタルイラストの両方に取り組みます。さらに、プロのイラストレーターによる特別授業などを通じて、制作現場で求められる考え方や技術に触れる機会も設けられています。さまざまな表現方法を学びながら、自分らしい作品づくりを追求できることも、同学科の特徴です。
学びの場は、教室の中だけにとどまりません。地域と連携した活動にも積極的に取り組んでおり、「古着Loveフェスティバルin奉還町」では、学生がイベントのメインビジュアルを制作。また、2026年8月から9月には、TSUTAYA BOOKSTORE岡山駅前で、学生たちが好きな本をテーマに描いたイラスト作品の展示も行われました。
こうした取り組みでは、自分の好きなものを描く楽しさに加え、作品を見てもらう相手や、使用される場所を意識することも大切になります。今回のコンテストで生まれた2つのキャラクターも、学生たちがそれぞれの感性を磨き、表現の幅を広げてきた学びの成果の一つといえるでしょう。
一枚のイラストが、イベントの顔になったり、誰かの目を楽しませたりする。学生たちはさまざまな経験を重ねながら、描く力を少しずつ社会へと広げています。
学生たちの創造力が、岡山の街に新しい彩りを添えていく
277点もの応募作品の中から、最優秀賞と優秀賞に選ばれた吉原裕人さんと百々葵さん。同じ学校で学びながらも、それぞれ異なる発想と表現方法で生み出したキャラクターには、二人ならではの個性が光っていました。
今回の受賞で印象的なのは、作品の完成度だけでなく、その背景にある学生たちの思いです。お祭りのテーマを色鮮やかなキャラクターに込めた吉原さん。そして、前回の受賞からの成長を願いながら、柔らかなタッチで桃太郎たちを描いた百々さん。作品の向こう側にある制作への思いを知ることで、イラストの魅力もまた違った形で伝わってきます。
そして、そんな学生たちの挑戦を支えているのが、専門学校岡山ビジネスカレッジの学びの環境です。「描く楽しさ」を「誰かの喜び」へとつなげる取り組みは、学生自身の成長だけでなく、地域に新しい魅力を生み出すきっかけにもなっています。
一人ひとりの「好き」や「得意」が、やがて誰かの心を動かす作品になる。今回の受賞は、そんなイラストの可能性を感じさせてくれる出来事でした。
これからも学生たちがどのような作品を生み出し、岡山の街や社会に新しい彩りを添えていくのか。その成長と今後の活躍が楽しみです。
専門学校岡山ビジネスカレッジ 概要
専門学校岡山ビジネスカレッジは、学校法人貝畑学園が運営する岡山県岡山市の専門学校です。岡山駅から徒歩圏内にキャンパスを構え、アニメイラストをはじめ、さまざまな専門分野で実践的な教育を展開しています。学生一人ひとりの可能性を広げ、将来の仕事や社会で活躍するための知識・技術を育んでいます。
公式サイト:https://www.obcnet.ac.jp/
