第96回米国アカデミー賞長編アニメーション映画賞にもノミネートされ、アニー賞、ヨーロッパ映画賞、ゴヤ賞ほか名だたる映画賞を席巻したアニメーション映画『ロボット・ドリームズ』。日本では2024年11月8日(金)から全国ロードショーされることが決定され、8月30日からはムビチケカードも販売開始しています!今回は、解禁されたばかりの予告編・場面写真とともに、一足お先に作品の魅力をご紹介します。
孤独なドッグとロボットの友情物語
舞台は80年代の大都会ニューヨーク。ひとりぼっちのドッグは、孤独感に押しつぶされそうになっていました。ひとりで黙々とやるゲーム、ひとりで食べるご飯、ひとりで見るテレビ……虚しさと憂鬱感でどうしようもない時間を過ごす日々。そんなある夜、ひとり暗い部屋でつけたテレビのCMに心を動かされます。すぐさま注文し、数日後に届いた大きな箱。中に入っていたのは、友達ロボットでした。
日々の暮らしを共にしながら、深い友情を育んでいくドッグとロボット。しかし夏の終わりのある日、海水浴を楽しみに出かけると、ロボットが錆びて動けなくなり、帰れなくなってしまいます。次の日急いで救出に向かうドッグですが、ビーチは翌夏まで閉鎖に。離ればなれになったドッグとロボットは、再会を心待ちにしながら、それぞれの時を過ごします。
やがてまた巡りくる夏。ふたりを待ち受ける結末とは――。
2つの大きな見どころ
映画の大きな見どころの一つは、二人の友情と孤独の描写です。一人ぼっちのシーンや、二人で過ごす日々が輝きを増していくシーンに加え、離ればなれの期間もお互いのことを思い合っている心理世界の描写が、孤独と友情のコントラストを鮮やかに映し出し、観客の胸を打ちます。アース・ウインド &ファイアーの名曲「セプテンバー」も映画に彩りを添え、物語においても重要な役割を果たしているので注目ですよ。
もう一つの見どころは、ニューヨークの街並みや喧噪の描き方。セントラルパークやエンパイアステートビル、クイーンズボロ橋など、実在する名所がしっかりと描かれていながらも、街中にいるのは動物だけ、というギャップがおもしろい!また、大都会のにぎやかさが、時には楽しさを、時には切なさを増幅させるかのような効果を生み出していました。アニメーションならではの街の描き方にもぜひ注目してみてくださいね。
本作の監督は、2012年に手掛けた『ブランカニエベス』が第27回ゴヤ賞にて作品賞を含む最多10部門を受賞したことでも知られる、スペインを代表する名匠パブロ・ベルヘル。アニメーション映画は初挑戦ながら、サラ・バロンのグラフィックノベルを原作に、切なくも温かい作品として見事に描き切りました。
日本オリジナルのビジュアルも登場
日本での公開日決定に合わせて完成した日本オリジナルのビジュアルでは、夕景のビーチを舞台に、主人公であるドッグとロボットが手を繋いでいる様子が描かれています。背景はニューヨーク市内に程近いビーチリゾートであるコニーアイランドを連想させ、名物の観覧車ワンダーホイール、100年近くも動き続けるジェットコースター・サイクロンを模したアトラクションも描かれており、一目でニューヨークが舞台であることがわかるようになっています。
本作公開予定の劇場には、キービジュアルの夕景のほか、昼景を加えた2種類のフライヤーが掲出される予定だそうなので、ぜひ映画館でチェックしてみてくださいね。
アニメーション映画『ロボット・ドリームズ』は、2024年11月8日(金)より、新宿武蔵野館ほか全国にて公開されます。この秋最高に心温まる物語を、ぜひ劇場でお楽しみください!
『ロボット・ドリームズ』公式HP
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