憧れのロンドン。旅行に行ったらみなさんどこに行きますか。ビッグベン?ロンドンアイ? クラシカルにジャーミンストリートやサビルロウ? それともアートなショーディッジ? と、とにかくロンドンには名所がたくさんあるわけですが、海外の暮らしを覗くという意味では、カナル(運河)沿いを散策するのが編集部的なおすすめだったりします。リージェンツ運河沿いを歩くと船を家として使う船上生活スタイルを見れたり、歴史あるロンドンの街をしっかりと感じることができるんです。その中でも面白い光景が水のエレベーターです。
Lock(ロック)と言われる水門(閘門)はその昔、地形の段差をうまくボートで往来するためにつくられたものなんだとか。標高差をうめるためにボートをボックスのように門で囲い、水位を調整することで、ボートがエレベーター式に上下するしくみ。手動で門を開閉する姿はとてもアナログだけど、とってもユニークな光景で、見ていてとても面白いんです。実はこの運河のエレベーター、ヨーロッパではそんなに珍しくなく、もっとすごい水力式リフトなどもあるんだけど、それを見れるのは街からずっと外れた郊外に多い。その点、ロンドンの場合は街の観光そのまま見れてしまうというのがGOODなわけです。水質はいろいろ言われているんだけど、藻が水面を覆う姿もなんだか幻想的だったり、、、、。海外旅行の形はひとぞれぞれ十人十色。ロンドン旅行の醍醐味であるショッピングもいいけれど、あえて海外で変わらない日常を探すなんていうのも乙なのでは?
これがLock(ロック)と言われる水門。手前側の低いところに船が入る。写真奥の水面に水位を合わせるために写真手前を水門で遮断して、高い水位の水を徐々に引き入れて水位を上げていく。
船が低いところに入った場合。ご覧のように後ろ側の水門を占めて前方の高い標高から水を引き入れることで、ボートはエレベーターのように浮き上がっていきます。
カナルで段差を往来するための順番待ち。この感じもみていてわくわくする。エレベーターとはいえ徐々に水位を変えるため、5分ほどは時間はかかる。
photo&text:編集部