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【ブランドピックアップ〜Answer4〜】チームをウルトラ界で国内最強に引っぱっていくためのモノづくり。


トレランブランドという当時ではかなり稀有な位置づけでスタートを切った「Answer4(アンサー4)」。斬新なデザインのギアたちがどのように生まれているのか、人気の理由や、活動を探った。

2023年にグッドデザイン賞を受賞した名作ザック「フォーカス」。こちらはディレクター小林大允さんがMYOGした試作品の第2弾で、ブランド創業時の2014年に実際に背負ってUTMB(ウルトラトレイル・デュ・モンブラン)を完走したときのもの。

チームをウルトラ界で国内最強に引っぱっていくためのモノづくり。

ランナー最優先で、選手に重きを置いた企画やサポートをし、大勢に向けた生産を行なうこともなく、取扱いも直営を主体とする。未だにほとんどがワンオペで、広告も打たなければ、安易なコラボレーションにも手を出さない。2014年に誕生し高尾をベースに活動するトレイルランニングに特化したブランド「アンサー4」のストイックな姿勢には本当に脱帽させられる。2023年にグッドデザイン賞を受賞した名作ザック、フォーカスシリーズも、当初は注文が入るとディレクターの小林大允(こばやしひろまさ)さんが自ら縫って納品していたんだとか。

氏がブランドを始めたのは、「自分が100マイル走り切るためのギアを自分で作る」という動機から。ブランドが広く認知される転機となったのは、 2019年夏。世界最高峰のトレイルランニングレースでサポート選手が8位入賞(日本人では7年ぶりの表彰台入り) し、しかも、その同じ大会で小林さんも完走を果たしたのだ。「やっぱりレースの実績は大きいですよね。完走率30%の大会でも、サポート選手が男女で優勝し、 自分も完走しました。そんなブランドはほかにないと思うので」 。

確かにレースの実績は知名度の向上に繋がるかもしれないが、 製品が人気を博しているのは、 選手のフィードバックと、 自身のフィールドでの経験を基にモノづくりをしてきた説得力にあると考えられる。

「選手が『ドラえもんが好き』と言うから総柄のフォーカスを作りました。気になる生地が出てきたら自分で使って判断するし、 辛いときにブランドロゴを見て励まされることは少ないから、 Tシャツもすべてキブンが上がるグラフィックにしている。〝試行錯誤を繰り返した〞 とよく聞きますが、自分にはあまり経験がありません。とにかく選手と自分が30〜40時間走るのに快適で楽しいモノを作っていくだけです」 。

小林さんは2014年に自身が作ったザックで挑んだ、フランスのシャモニーを拠点に約170kmの距離と10000mの累積標高差を走破する世界最高峰のトレイルランニングレース、UTMBを完走したのを機にブランドをスタート。ブランド名は“誰々に対して答えを出す”という意味で、まさに名前のとおりの動きをし続けている。
タグの後ろには走っているときに気持ちを前向きにするため“100マイルなんてクソくらえ!”のメッセージが。
昔からなんでもジブンでやりたい性分で、現在もサンプルはすべて自身で製作。最近はラジコン製作と犬のリードづくりにも夢中らしい(笑) 。
自転車に、ライカのカメラ、クルマはディフェンダーと、趣味性の高いものに目がないよう。
トレランレースの出場経験は80以上。本物が本物に向けて作っている。
「前職は広告業で、何のルートもなく失敗だらけでした」と小林さん。

高尾シーンを牽引するアンサー4の直営店。

2019年に高尾に構えたショップが、昨年4月に駅近のビルに移転。ブランドの製品が揃うだけでなく、シャワー室を完備し、クラフトビールも飲める。山遊びついでに立ち寄りたい趣味性の高い空間となっている。

京王電鉄・JR中央線『高尾』駅の南口から徒歩2分。世のアウトドアスポーツ店とは一線を画す、黒を基調としたほの暗い空間に辿り着く。
随所にランニング仲間でもあるアーティスト神山隆一氏のグラフィックが。クワハラのBMXは小林さんの私物。
シャワー室をなんと5つも完備。1回700円で利用可能。
お札やカードをチャック付ポリエチレン袋に入れているヒト向けに作ったウォレット。各¥1600
自社製品に加え、肌を守るテングバームなど、スポーツ雑貨もセレクト。
当然アンサー4のアイテムがびっしりとラインナップ。
自身や選手が手にしてきた、レースの記念品やトロフィーが数多く並ぶ。
ザックやシェルなどに貼れる、洗濯しても剥離しない強力な接着力のリペアシールも販売。¥2700~
バハバグに、ダート仕様の空冷ポルシェと、かなり小粋なRCカーは小林さんの趣味。ともに山を走っている。
店内でクラフトビールも販売。

●『リビングデッドエイド バイ アンサー4』住所:東京都八王子市初沢町1231-35 tel:042-610-2108 open:13:00~18:00 定休日:火曜

ブランドが取り組むさまざまな活動を紹介。

ランナーを最優先にしたブランドの動きはどんどん加速中! 選手へのサポートをあらゆる面で考え、トレイルランナーのマナー向上に努め、新たな層への普及や、クリーンアップ活動も積極的に行なっている。

◆高尾クリーニングクラブ

2017年に始まった高尾山のクリーニング活動も小林さんの一声から生まれた。クラフトビールメーカー・高尾ビール、ジンダイジマウンテンワークスなどが賛同し、朝に集合して高尾の登山道をゴミ拾いしながら歩く(走っているときは見落としがち)という活動を行ってきた。

現在は不定期開催だが、ちょっとしたイベント感もあり、楽しみながら山に恩返しができるから毎度参加者は多数。

◆アスリートサポート

現在計11人のトレイルランナーをサポートするアンサー4。男女問わず素晴らしい実績をもっている。

小林さんがランニングクラブを発足して彼らに仕事としてコーチを依頼しているのも、クリーンアップ活動に協力してもらっているのも、サポートというと多くのブランドが衣裳提供だけだったりすることも多いなか、少しでも違うカタチで貢献できるようにという想いからきている。

◆リビングデッドエイド ランニングクラブ

ウルトラディスタンスのトップや完走を目指すクラブを発足。参加条件は30km以上走れるヒトで、5kmタイムトライアルと過去の戦歴の提出を要するが、コーチ陣はアンサー4が抱えるトップランナーたち。

練習は高尾周辺で毎週木曜練(月4回×12ヶ月)と、月イチ日曜練(月1回×12ヶ月)。言わずもがなハードだが、かなり遠方からの参加者も。費用や募集枠など、詳細は直接問い合わせを。

◆高尾トレイルマナー向上委員会

小林さんと、ランボーイズランガールズの桑原慶氏、編集者の内坂庸夫氏らでマナー向上活動も。通称“高尾マナーズ”は、歩くヒトと走るヒトが互いに気持ちよく、楽しく高尾の山で遊べるように、つねにマナーを啓蒙することが大切だと考え誕生。マナーガイドを作成し、活動に賛同する団体を通じて配布。

月に1度、週末(不定期)に京王線・高尾山口駅前でランナーにガイドを配ったりしている。

デイリーユースもしたくなる、頼りになりすぎる本格ギア。

コレクション展開をしていない「アンサー4」のラインナップは、無論トレラン時に必要にかられ生み出された少数精鋭のギア。しかも都会的なデザインも相まっているから、シーン問わず着用したくなる多様性も誇る。

FOCUS LIGHT 各¥25800

ブランドの顔であるトレランザック「フォーカス」シリーズのなかで、特に万人向けのモデル。重心を上に置く逆三角錐形状は重さを感じづらく、揺れも軽減してくれる。

ロングセラーで、2022年にグッドデザイン賞も受賞。ジェリー鵜飼氏のグラフィックや、サポートランナーの要望に応えたデザインなど、種類が豊富なのもウリ。こちらは神山隆二氏がデザイン。

前面下部はファスナー付きの大型ポケットで固形物などを入れることが可能。
ドリンクホルダーのサイドポケットには小型ジェルも入る。
バックパックの揺れを抑えるように、開放ポケット内にノンストレッチテープを施した。
伸縮性のあるコードとコードストッパーを用意すれば、背面下部ループにポールが装着可能。背面容量:約7L(XS約6L)。

3Inch Short Pants (左)¥11800 4Pocket Short Pants“走るパンクスver.” (右)¥12800

撥水性と速乾性を兼ね備えた機能素材は、汗をかいたときに水分で重くなりづらい。タイトながらも、適度な伸縮性とスリットにより腿上げ動作がラクラク。どちらも背面ポケット付き。

NeoShell Coach jacket ¥45900

しなやかさと通気性に優れたポーラテック社のネオシェル素材を用いた走れる仕様。止水ファスナーやシームテープ加工により、防水防風性も◎。

背面には神山隆二氏のシルクプリント入り。店舗限定販売。

Shield Air Jacket 01 ¥45900

国内外の主要100マイルレースのレギュレーションをクリアする3レイヤージャケット。耐水性と通気性、軽さを備えたパーテックス シールドエアーが、レース時の内部の蒸れを最小限に抑える。

Power Grid Full-Zip Hoodie ¥17800

ポーラテック社のパワーグリッド素材を用いた、通気と保温のバランスに優れたジップフーディー。シェルを羽織るほどの寒さではないときに体温調整ができるダブルジップ仕様のベースレイヤー。

Alpha Direct Long Sleeve T-shirt ¥11800

保温性に優れたポーラテック社のアルファダイレクト素材を用いたロンT。起毛しているのでシェルを羽織れば暖かく寒い場所で大活躍だし、そのわりに通気性が高いので、さまざまな用途で使用できる。

4Pocket Long Pants ¥13800

ショーラー社のナノスフィア加工された機能素材は撥水性や速乾性が特徴で、汗をかいたときに水分で重くなりづらいのが魅力。ヒップポケットにはブランドのボトルがジャストで収納できる。

“100mile Sucks 02”T-shirt (左) “RC Car Sucks”T-shirt (右) 各¥7700

ラン中の辛い気持ちを乗り越えるメッセージ“100マイルなんてクソ食らえ”を施したプリントT。速乾性・伸縮性・UVカットが特徴の機能素材、プライムフレックスを使用。右は趣味のRCカーver.。

Summer cap (左)Jet Hat (右) 各¥7700

(左)3色展開ですべて100%近い紫外線遮蔽率を誇るサマーキャップ。ヘッドライトを付けてもストレスがない設計。(右)柔らかめのツバで、走るときにも使いやすいメッシュ素材のハット。

Sunglasses02 ¥8600

激しい上下運動でもズレることがあまりなく、サングラスをかけていることを忘れるくらいの軽さとフィット感を実現。少しの重さも不快になりやすいトレランシーンで重宝すること間違いなし。25g。

4Pocket Wide Long Pants ¥15800

天然素材のような自然な風合いを持つ、撥水性のある特殊ナイロンを使用したボトムス。寒いときに走れるように太ももまわりに余裕を持たせていて、膝部分も立体的になっている。4色展開。


(問)アンサーフォー tel:042-610-2108 answer-4.com

Photo/Fumihiko Ikemoto
Report & Text/Naoto Matsumura

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