別冊GO OUT Livin’のインテリア企画などを長年手掛けるエディター・越後さん(写真左)が、キャンプを趣味に持つデザイナー・三浦さん(写真右)の自宅で見つけた収納テクニックを解説する今回の企画。後編は「隠す収納」にフォーカス。モノが多い趣味人は、どんな風に生活感を隠しているのでしょうか。
Point.01 収納を兼ねたバッグで、目隠し。
三浦さんの事務所に置かれていたメッシュ扉のシェルフ。仕事で使う書類をまとめて入れていますが、書類が見えてしまうと、インテリアに気を遣っていても事務所感が払拭できない。そこで目隠しがわりに使ったのがバッグ。追加でアイテムを購入することなく活用できるのも◎。
ただバッグを掛けているだけでない点にも気づいた越後さん。「ただ収納しておくだけのバッグも、目隠しとして使えばクローゼットの省スペースにもなり一石二鳥。しかも三浦さんはバッグを小物入れとして活用しているので、まさに無駄がない。」
過去には大きな棚を目隠しするため、シュラフを使っていたお宅も。ダウンのヘタリ防止にもなり、これも一石二鳥なアイデア。ほかにもシェラカップを棚に掛けて目隠しにするなど、ギアを活用する手もアリ。
Point.02 配線類は簡単D.I.Y.で隠す。
シェルフ同様、子供がいる家庭ならではのアイデア。デスク下に溜まりがちな配線類は、L字に作ったカバーに収納。「下の子がデスク下に潜って、コンセントタップを消したりするようになって。余っていた野地板を使い、急遽作りました。」
「手軽かつ実用的なアイデアで誰でもどんなスペースでも真似しやすい。壁と色を揃えたことで、目隠しカバー自体が目立たないのもいいですね。」越後宅でもケーブル類がなるべく目立たないような工夫をしているそう。
「ボクの場合、PC周辺のケーブルやターンテーブル周りのケーブルは形状記憶式の編組チューブの中にまとめています。」
盲点になりがちなコード類の目隠し。これまで取材した家のなかには、テレビボードの下に置いたバスケットに収納したり、パレットを敷き詰めた下に配線を通すなど、それぞれ工夫していました。
Point.03 雑多になりがちな調味料は、キャンプ用の収納ケースにin。
使う頻度が高く、生活感が出やすいキッチン。ここではキャンプ用の収納が活躍。
「子供が何でも手に取ってしまうので、細々したモノをキャンプ用の調味料ケースに隠しました。調味料のパッケージはどうしても生活感が出てしまいやすいので、それを隠すだけでキッチンはだいぶスッキリしますよね。」
ザ・ノース・フェイスの調味料ケースや保冷バッグなど、ある程度背の高いビンも入るサイズ感も使い勝手バツグン。キャンプが趣味の越後さんも「調味料ボトルを入れ替える人も多いですが、キャンプギアなら見えててもカッコイイ!」と参考にしている様子。
過去の取材先では保冷バッグなどを使った収納だけでなく、コンパクトなクーラーボックスなどをキッチン収納にした家がありました。ボックスサイズなら、詰め替えなどの大きなモノの目隠しとしても使えそう。
Point.04 子供のオモチャや生活ゴミは、コンテナBOXを使って隠す。
キャンプ好きなら必ずと言っていいほど持っている収納コンテナ。「最近キャンプではハードよりソフトコンテナの方が便利で。買い替えたため余っていました。」というトランクカーゴは、子供のおもちゃ入れに。丈夫なこともあり、雑に扱えるのもメリット。
ほかにも、三浦さん宅ではコンテナを多用し、上手に生活感を隠していました。玄関前に積まれたコンテナは、なんとゴミ箱。「水や汚れに強く、重ねて種類別に分けられるのも便利。」こちらは景観を損なわないデザインを選んで購入したそう。
そして越後さんが一番気になったのは、ガレージで使っていたコンテナ収納。実はこちら、防災アイテムをまとめて入れている。
「災害に備えたいけど、防災グッズを保管しておく場所がないという方もいると思いますが、頑丈なコンテナなら保管場所が屋外でもOK。普段使わない防災グッズですが、緊急時にすぐに取り出せなければ意味がないですもんね。」
趣味人ならでは。隠す収納にはキャンプギアが好相性!
前編・後編で見てきた趣味人の収納。隠す編ではキャンプギアを活用した実例が多く、道具好きな人ならすぐ取り入れることができそうなモノばかりなのも嬉しいポイント。手持ちのアイテムを最大限に有効活用するアイデアを真似してみれば、あなたもすぐに収納上手になれる⁈
Photo/Chie Kushibiki,Nobuya Fuke
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