無数のブランドが群雄割拠する昨今のアウトドア業界。さまざまなブランドから個性豊かなアイテムがリリースされている中で、「それどこの?」と聞いたら、実はメジャーブランドだったり、アパレルやバッグのイメージが強いブランドのアイテムでしたなんてこともしばしば。
そんな意外性をはらんだギアを本企画では10個ピックアップ。このなかのギア一つでも「こんなのあったんだ」と思ってもらえたら嬉しいです。ぜひ最後までお楽しみください。
カジュアルな見た目とは裏腹に、高スペックなヘッドランプ。
カーキのボディーと同色のベルトにオレンジのパーツで差し色が効いた、おしゃれなルックスのヘッドランプ。カジュアルなキャンプコーデにマッチしそう。
実は、こちらはビーン・ブーツやボート・アンド・トートなど、さまざまな名作を世に送り出してきた老舗「L.L.Bean(エル・エル・ビーン)」のもの。
カジュアルな見た目とは裏腹に、最大420ルーメンの光を放つ本格派。約78メートル先まで照らすことが可能。大きいトップボタンで調光の操作も簡単です。夜間の視界を快適にサポートするグリーン・マックスブライトLEDが2つ搭載されています。
「エル・エル・ビーンには、ヘッドランプをはじめ、バックパックやトレッキングポール、テントや寝袋、チェア・テーブルなど、実はキャンプやハイキングのためのギアも充実しているんです。」とエル・エル・ビーン広報担当者。
店頭ではなくECのみで販売しているアイテムも多いとのことので、ぜひチェックしてみてください。
(問)L.L.Beanカスタマーサービスセンター tel:0422-79-9131 www.llbean.co.jp/
素材使いとデザインに秀でた充実の食器とカトラリー。
アウトドアでは定番のシェラカップとスポークも「THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)」にかかれば一味違う仕上がりに。
バックパッキングでの使用を考え、軽量性と利便性を追求した新シリーズ「TRAIL ARMS」は、軽量性に優れ、使い込んでいくごとに味の出るチタンを採用。取手もよくあるシェラカップとは一線を画すデザインだ。
一方こちらは、開発から製造までMADE IN JAPANにこだわり、高品質かつシンプルで洗練されたカトラリーや食器として、ライフスタイル向けに展開する「LAND ARMS」シリーズ。
また、バターナイフとしても使えるナイフや、ラウンド形状でプレートやボウルの底部に沿うスプーン。洗いやすく、注ぎ口は手持ちとしても使用できるボウルとプレート、使いやすさを考慮した設計がポイント。コンパクトにスタッキングできるので収納も楽チン。
「LAND ARMSは、日常生活でも長く使っていただけるような、ライフスタイルに寄り添ったシリーズ。ザ・ノース・フェイスらしいアウトドア的な要素も取り入れたデザインが特徴です。」とザ・ノース・フェイスの広報担当者。
デザインも使い勝手も良い両シリーズ。所有欲を満たしてくれること間違いなし。
(問)ゴールドウイン カスタマーサービスセンター tel:0120-307-560 www.goldwin.co.jp/tnf
バッグブランドが展開する、超こだわりタープ。
アメリカはカリフォルニアで創業した老舗アウトドアバッグブランド「GREGORY(グレゴリー)」ですが、実は2022年に始動したキャンプライン「FIELD SUPPLY(フィールドサプライ)」からタープをリリースしています。
本作は、形も使いやすいシンプルなスクエア型のタープ。グループキャンプやファミリーキャンプなどの大人数にも対応できる460×430cmのサイズで、素材には引き裂きに強い68デニールのリップストップ生地を採用しています。
グレゴリーの広報担当者は「ガイラインには軽量で耐久性のあるダイニーマを使い、自在金具の一つ一つにグレゴリーロゴを入れています。通常は銀色のハトメ金具も、ストラップと合わせブラックカラーに統一したり、細かいディテールに徹底的にこだわっています。」とコメント。
(問)グレゴリー/サムソナイト・ジャパン tel:0800-12-36910 www.gregory.jp/
フタに夜のキャンプの風景が描かれた、おしゃれダッチオーブン。
独特のセンスが光るアウトドアグッズで人気を集める「POLER(ポーラー)」には、ダッチオーブンもあるんです。脚付きで蓋のフチに程よい高さがあるので、炭を設置しやすく、焚き火に直接投入するなどの調理が楽しめます。温度計用の溝もあって機能的にも気が利いています。
注目は、ナイトキャンプをイメージした、ポーラーらしいグラフィックが施された蓋のデザイン。一風変わったダッチオーブンをお探しの方におすすめです。
ポーラーの広報担当者からは「ポーラーの調理器具の種類は決して多くありませんが、このダッチオーブンは本国アメリカ企画のアイテムで、実は10年ほど前からラインナップされていました。汚れたりするのを気にしないで、ラフに使って焚き火料理を楽しんでほしいです。」とのこと。
(問)キャンバス tel:03-5639-9669 polerstuff.jp
ブランドイメージからは想像できない、重厚な鉄の焚き火台。
アウトドアとファッションの両シーンを牽引し続ける「and wander(アンドワンダー)」が昨年スタートしたキャンプコレクション。今シーズンにはムラコとコラボしたテントなども登場し、大きな注目を集めています。そんな同コレクションの中でも、ピラミッド状の構造にステンレスメッシュの火床、焼台を取り付けることが出来る焚火台は要注目。
アンドワンダーのデザイナーである池内さんは「軽量でコンパクトな焚火台が増えてきている中、少し違うアプローチで焚火台を製作したいと考え、あえて重くてメンテナンスが必要な鉄を使っています。鉄を使用しているからこその『佇まい』や『焚火との相性』を多くの人に感じてほしい」とコメント。
鉄部は経年変化が楽しめるのでオイル塗布などメンテナンスをしながら育てられるのも魅力。
また、ほかに汚れがつかないように専用の収納袋も用意されています。
(問)アンドワンダー tel:03-5787-3460 www.andwander.com/
穴が開いても指で擦るだけで塞がる魔法のテント。
バッグでお馴染みの「BACH(バッハ)」も、これまで培ったノウハウを活かしたテントがリリースする予定。
バッハの広報担当者によると「コロナ禍で、バッハの親会社がキャンプブランドを新たに傘下に迎え、オートキャンプ向きのテントを展開するようになったんです。そこで登山の世界でやってきたバッハでも登山向きのキャンプギアを作ろうという動きになり、軽量コンパクトなテントなどを展開することになりました。」とのこと。
ラインナップの中でもバックパッキング向きの軽量テントのGuam3は、魔法のような機能性を持っているんです。
なんとフライシートに穴が空いてしまっても、なんと指先で擦るだけでふさがってしまうんです。これはリップストップナイロンのゴルリン20という特殊素材を採用したことによる驚きのギミック。そのほかにも、TPU加工が施されているので、高い防水性も誇っています。
(問)バーリオ tel:075-354-6604 www.barriojapan.com
見た目もかわいいアウトドア的シリコン容器。
今年創業50周年を迎える「patagonia(パタゴニア)」からは、フルーツやサラダを入れてお弁当代わりに、また一人用のスープやカレーの保存や化粧品ポーチとしても大活躍するシリコン容器をピックアップ。電子レンジ、湯せんでの調理、冷蔵、冷凍での保存、食洗器での洗浄にも対応しています。
こちらは容量828mlのミニだが、もともとアメリカのパタゴニアの食に関するコレクション「パタゴニア プロビジョンズ」では、こちらよりも一回り大きい容量1.6Lのオリジナルサイズが好評だったそう。
パタゴニア プロビジョンズの担当者は「日本ではお弁当などを持ち運ぶ文化があるので、小さめを求めるお客様のニーズに応えて製品化しました。自立もできてお弁当はもちろん小物入れとしても重宝します。」とコメント。
ピンチロックシステムで密閉し液漏れもせず、パタゴニアらしいプラスチックフリーの100%天然素材を使っているというのもポイントです。
(問)パタゴニア日本支社カスタマーサービス tel:0800-8887-447 www.patagonia.jp
ぱっと見はミリタリーバッグなクーラーバッグ。
卓越した機能美を持つバッグで知られる「BRIEFING(ブリーフィング)」からは、さまざまな外遊びでの使用を想定したギアを展開するアウトドアライン「OUTDOOR EQUIPMENT(アウトドア イクイップメント)」のクーラーバッグをチョイス。
ブリーフィングの広報担当者によると「アウトドア イクイップメントは、ブリーフィングが考える機能やデザインを落とし込んだアイテムで、快適なアウトドアライフをサポートしていきたいという思いから誕生しました。ブリーフィングが得意とするミリタリーテイストなデザインと機能性が合わさっている点が、他ブランドにはない特徴です。」とのこと。
ブランドの質実剛健な作りと無骨な見た目はそのままに、ボディには摩擦や引き裂き、擦り切れに対する強度を備えた500デニールのコーデュラナイロンをメイン素材に使用。また、その生地には難燃加工が施されているので、キャンプやBBQなど火を扱うシーンでも安心して使うことができます。
水を通しにくい塩化ビニールPVC加工生地を内装に使い、表地と裏地の間には2種類のスポンジを挟み込んでいるので、保冷能力もしっかりと備わっています。サイズは好評だった34Lに加え、一回り小ぶりなサイズ感の12Lが新たに仲間入り。
(問)BRIEFING www.briefing-usa.com/
フィールドで書道? 新発想な外遊びアイテム。
ここからは番外編として、キャンプギアと言えるかどうかは絶妙ですが、遊び心溢れるアイテムを2点ご紹介。最初に紹介するのは日本が世界に誇るアウトドアブランド「mont-bell(モンベル)」の野筆セット。なんとフィールドで毛筆を楽しむことができるセットが展開されているんです。
モンベル広報担当者の話では「野筆セットは硯(すずり)作りのプロである製硯師(せいけんし)の青栁貴史氏と共同開発しました。同氏が硯の製作時にモンベルのTシャツを愛用していたことがキッカケでご縁が生まれ、この取り組みが実現しています」とのこと。
フィールドでの使いやすさを吟味した硯板、筆、墨などをコンパクトなケースにまとめたユニークな1品です。
(問)モンベル・カスタマー・サービス tel:06-6536-5740 www.montbell.jp/
テントサイトにぶら下げておきたいキャンプ専用“てるてる坊主”。
キャンプ初心者から玄人まで幅広いユーザーをサポートする「Coleman(コールマン)」からは、日本文化ではお馴染みのてるてる坊主が登場。
広報担当者によると「雨でも晴れでも、誰もが思い出に残る素晴らしいキャンプになることを願って、この『サンシャインキャッチャー』は誕生しました。実際気象神社に持ち込んで晴天祈願を賜っているんです」とのこと。
そんな思いが込められた1品は自分のテントの目印としても使えるほか、キーホルダーのようにも使えるので釣りや登山など、雨に降られたくない時にバッグやウエアに吊り下げてもいいかもしれません。
(問)コールマン カスタマーサービス tel:0120-111-957 www.coleman.co.jp
意外なキャンプギアが、話のタネになるかも。
ということで、3ページに渡って紹介してきました、ちょっと意外なキャンプギア10選。最後までお付き合いいただきありがとうございます。すでに持ってる!という猛者も居るかとは思いますが、知らなかった!ってモノがひとつでもあったらぜひメーカーのHPをチェックしてみてください。もしかしたら、まだまだ意外なギアが眠っているかもですよ!
Photo/Takuma Utoo
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