スタイリスト近藤さんと、UL系&ラン系ショップで買い物。
GO OUT本誌でもお馴染み、バンブーシュートの甲斐さんが、毎回、様々なファッション業界人のゲストと共に、東京の名店を巡るショップツアー連載「甲斐さんぽ」。
第5回目は、甲斐さんが今秋にOMM LITE(山岳マラソンの大会)に出場するということで、それに向けたアイテムを調達するため岩本町エリアへ。
UL系とラン系のマニアックな専門店を訪れるため、スタイリストの近藤さんに声をかけ、ファッション目線でも、おもしろそうなアイテムも掘ってもらうことに。
小雨が降るなか、都営地下鉄の岩本町駅で合流した2人。近藤さんはアシスタント時代から甲斐さんにお世話になっているらしく、ファッション業界の頼れる先輩として慕っているとか。
近藤「今日はよろしくお願いします!!」
甲斐「よろしく〜」。
近藤「OMMに出るらしいですね」。
甲斐「オレが出るのはOMMライトっていう、あまり走らなくていい大会なんだよ。それでも必要なギアはあるから、いろいろと店員さんに教えてもらおうかなと。そんな機会もあまりないからね」。
近藤「確かに。僕も楽しみです!!」。
岩本町駅から2人が向かうのは、UL系ショップの「ムーンライトギア」とラン系ショップの「ランボーイズ!ランガールズ!」。「ムーンライトギア」は、岩本町駅から徒歩5分ほど。どちらも徒歩圏内であるため、セットで訪れる人も多い。
早速「ムーンライトギア」に向かう2人だけど、その姿をカメラで追うのは、なんとGO OUTの動画班。というわけで今回の「甲斐さんぽ」は、GO OUTの公式YouTubeチャンネルでも配信される予定!
【SHOP 1】MoonlightGear
まず2人が訪れたのは、UL系アウトドアショップの草分け的な存在である「ムーンライトギア」。店内にはウエアからギアまで、スタッフが実際に使ってみて納得したULアイテムが厳選されている。特にバックパックの品揃えには定評あり。
それぞれが気になるギアを手に取りながら、店長の服部さんの丁寧な説明に耳を傾ける甲斐さん。OMMにも出場経験があるため、かなり的確なアドバイスを連発してくれた。
服部店長「OMMは必携装備リストが細かく決まっているんです。例えば、エマージェンシーシートは袋状のものに限るとか」
SOL エスケープライトヴィヴィ ¥7480
そんなやり取りと経て、甲斐さんが購入したのが、防災グッズとしても知られるエスケープヴィヴィ。アルミ蒸着加工を施した特殊フィルムを採用することで、体熱の70%を反射保持してくれる。筒型になっているためシュラフカバーとして使う人も多い。
甲斐「ピンポイントで必要なギアを教えてもらえるのは本当に助かるね。大会はこれで寝てみようかな。透湿性素材を使っているから、ムレも気にならなそうだし」
ENLIGHTENED EQUIPMENT トリッドアペックスベスト ¥29700
一方、近藤さんは、日常使いにも最適なフード付きダウンベストを発見。こちらは170gと超軽量で、保温性、耐風性、耐湿性に優れた化繊インサレーションを使用した一着。
近藤「見たことがないブランドなので気になりました。シンプルなデザインもいいし、実際に着てみると、じんわり温かくなってくるのがわかります。シュラフも作っているらしいから、保温性は抜群ですね」
甲斐さんはバックパックにも注目。UL系モデルならではの機能美デザインやギミックなど、細かい部分までチェック。実際に手に取ったり背負ったりして、軽さに驚くことも。
Z packs ネロバックパック ¥38500
そして選んだ、購入候補がこちら。キューベンハイブリッド素材を採用することで、335gという圧倒的な軽さを実現したモデル。完全防水なので、雨の日も安心して背負うことが可能。
甲斐「背面にマットが外付けされているから、背負っていてもバッグに汗が付着しないのがいいね。マットの形状的に汗抜けも良さそうだし。フロントにメッシュポケットが付いてる仕様も便利で好きなんだよね。これだけ大きいと何でも入ると思う」
ULA Equipment レインキルト ¥6600
近藤さんは再び、ウエアアイテムをセレクト。それも普通のショップにはあまり置かれていない、レインスカートに注目。
近藤「これ、めちゃくちゃいいですね!! 街では使わないかもしれないけど、欲しくなっちゃいました。職業柄、ちょっと変わったモノが気になります(笑)」
近藤「しかもポケッタブル仕様になっていて、こんなにコンパクトに収納できるんですよ!! 重さも82gらしいです」
「ムーンライトギア」で、ULギアの奥が深い世界にどっぷりと浸かった2人は、次の目的地となる「ランボーイズ!ランガールズ!」へ。小雨のなかOMMのトークで盛り上がりながら移動。
その道中で、昔ながらの老舗らしき衣料店を発見。思わず足を止めて、軒先のアイテムをチェックする2人。
実はこの周辺は昔から繊維問屋街として有名だが、その発祥は江戸時代にまで遡ることができる。明治時代には古着の一大市場として栄え、露店が立ち並んでいたとか。
散歩中に偶然出会ったこの衣料店も、そうした歴史の名残りのひとつかも?
次は東京随一の個性派ランショップへ!!
「ムーンライトギア」からノンビリと散歩しながら、徒歩で移動すること5分。次にやってきたのは、東京随一の個性派ランショップ「ランボーイズ!ランガールズ!」。
【SHOP 2】Run boys! Run girls!
東神田の雑居ビルの一角にある「ランボーイズ!ランガールズ!」は、ファンランナーから100マイラーまで訪れる人気のランショップ。スポーツ専門店とは一線を画したセレクトで、オリジナルのアイテムも充実している。
本日が初来店となる近藤さんは「店内がクリーンな感じがしますね。こういう雰囲気のラン系ショップは珍しいかも」と興味津々。そしてウエアからギアまでくまなくチェック。
SALOMON S/ラボ モーションフィット360ジャケット ¥43560
そして見つけたのが、サロモンのS/ラボシリーズからリリースされる高機能ジャケット。ゴアテックス シェイクドライを採用することで、ハイレベルな軽量性と防水性を両立しているが、アーバンなスポーツカジュアルが楽しめる洗練されたデザインも魅力。
近藤「これはリアルに走っている人のためのハイエンドなウエア。取り扱っている店舗も限られているんじゃないですかね。ボクも初めて見ました。リブのデザインも変わっていますよね」
NIKE ウィンドランナー ¥13750
甲斐さんはOMMで使えそうなライトアウターに注目。機能性はもちろん、スタイリッシュなルックスも気になるとか。
甲斐「ナイキのトレイルシリーズだけど、これもあまり売っているところはないよね。このロゴがかっこいいなと思っています。OMMだけでなく日常でも着たくなるアイテムだと思う」
もちろんウエアだけでなく、様々なラン系のアイテムが揃う「ランボーイズ!ランガールズ!」。そのひとつが、スポーツショップならではのエネルギー補給食。
様々な種類が揃っているが、最も人気が高いのがトレイルバター。その理由は、なによりも“美味しい”から。
OMM用に補給食をまとめ買いする甲斐さんと一緒に、近藤さんもトレイルバターを入手。しかも、どうしても味が気になるらしく、そのまま実食することに。
近藤「うん、美味い!! ナッツ感が強い感じがしますね。普通に美味しいですよ。しかもこれ1本でトンカツと同じカロリーがあるなんて!」
OMM ゴーポッド ¥2783
OMM用のアイテムを本気で探す甲斐さんが、補給食に続いて購入したのが、バックパックのショルダーストラップにセットするドリンクホルダー。
甲斐「中に入れるボトルはいっぱい持っているけど、ホルダーは持っていなかったから。これがあればいろんなバックパックに取り付けられるね。もちろん、これも大会で使うつもり」
HOKA ONE ONE スピードゴート4 ¥20900
一方、近藤さんは、豊富な品揃えを誇るシューズコーナーへ。そしてホカオネオネのトレランシューズを手に。こちらはスタッフの水越さんもイチオシの人気モデル。
スタッフ水越「ホカオネオネを代表する厚底のトレランシューズで、多くのランナーが愛用しています。多分、海外の100マイルレースとかでは、今1番履いている人が多いシューズだと思いますよ」
近藤「セレクトショップにもよく並んでいるホカオネオネだけど、このモデルはないですよね。ここに置いてあるからこそ、余計にかっこよく見えるというか、このホンキ感がいいですよね。しかもボクが持っている同様のモデルよりソールが硬くて履きやすいかも」
専門店だけにナニコレ?っていうアイテムが多くて楽しい!!
ということで、岩本町エリアの2ショップで、UK系&ラン系アイテムを物色した2人。どちらも軽量性や機能性に特化したプロダクトが並んでいるのは共通するが、個性的なセレクトがファッション目線でも食指を動かす。
しかも気軽に徒歩で往来できる距離にあるため、やはり2人のように散歩しながら遊びに行くのがオススメ。
甲斐「今日は買い物したね」
近藤「そうですね。でもムーンライトギアで甲斐さんがオススメしていたバッグも、やっぱり買おうかなと(笑)」
甲斐「それなら、もう一度行こうか(笑)。でも今回は2店舗ともおもしろかったよね。専門店だけにナニコレ? ってアイテムも多くて」
近藤「確かに、ムーンライトギアは普段は、見かけないアイテムが多かったです。ランボーイズ!ランガールズ!は、有名なブランドでも少し見え方も変わるし、セレクトされたアイテムも珍しいなって思いました」
甲斐「いいよね。オレもいろいろ買えたから、OMMを楽しんでくるよ」
近藤「今年、甲斐さんが出て楽しかったなら、来年ボクも出たいです」
甲斐「お、じゃあ来年は一緒に出ようよ」
そして2人は、再び「ムーンライトギア」へ。今回の甲斐さんぽも、まだまだ続く……。
*公式YouTubeチャンネルにて、甲斐さんぽ【動画編】を近日公開予定!
Photo/Sousuke Shimizu
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