毎回ご好評の邦楽名曲シリーズ。今回は、前半編に引き続き、80〜90年代のシティポップの中でも、特に魅力的な竹内まりやの名曲5選を紹介します。時代を超えて多くの人々の心に響き続ける竹内まりやの楽曲。彼女の音楽がいかに私たちの日常に溶け込み、記憶に残るメロディとして存在しているのかを探ります。
「PLASTIC LOVE」
1984年(昭和59年)にリリースされた「PLASTIC LOVE」は、近年の世界的シティポップブームの火付け役となった名曲です。アメリカの同曲のファンによってYouTubeにアップロードされたものが、多くのユーザーのおすすめ曲として表示され、数千万回再生されるに至りました。現在では、1998年生まれの女性シンガーソングライター・eillや世界中の多くの若いミュージシャンにカバーされています。
「ウイスキーが、お好きでしょ」
「ウイスキーが、お好きでしょ」は1991年(平成3年)に石川さゆりがSAYURI名義で発表した曲で、竹内まりやバージョンは、2010年からウイスキーのCMに起用されました。ジャズやムード歌謡の要素が強い楽曲として知られています。洗練されたアレンジや都会的な世界観と合わさって、シティポップの要素も感じられます。動画サイトには「様々な歌手のバージョンがあるけど、まりやさんが秀逸」「シティポップスの女王」と、名曲に酔いしれたリスナーたちの称賛が寄せられています。
「家に帰ろう(マイ・スイート・ホーム)」
竹内まりやの名曲「家に帰ろう(マイ・スイート・ホーム)」は、1994年(平成6年)にリリースされました。都会の喧騒から離れて、心の安らぎを求めるテーマを持つ、まさにシティポップの精神を体現した1曲です。「衝撃的に素晴らしい作品」「なぜかこの曲を聴くと無性に泣けてくる」と、YouTubeでは熱心なファンのコメントで溢れています。
「シングル・アゲイン」
竹内まりやの名曲「シングルアゲイン」は、1989年(平成元年)のリリース曲です。80年代から90年代にかけてのシティポップの黄金期を彩るこの曲。竹内まりやが作詞・作曲を手掛け、夫で同じくシティポップの名曲を数多く手掛けてきた山下達郎が編曲を担当しました。滑らかで心地よいメロディーと、失恋後の心情を綴った歌詞が、聴く人の心に寄り添います。中森明菜や徳永英明、JUJUといったアーティストがカバーし、歌声を披露しています。
「けんかをやめて」
竹内まりやの「けんかをやめて」は、1982年(昭和57年)にリリースされた楽曲です。当初は河合奈保子への提供曲として世に出たこの曲は、竹内まりやが作詞・作曲を手がけた作品です。のちに竹内まりやがセルフカバーし、温かみのある歌声と、感情豊かな表現力は、多くの人々に共感を呼びました。動画サイトでは「気品があって好き」「感受性の強さがみなぎっている」といったコメントが並んでいます。