体の中で、とくに動きの悪くなっている部位が体幹です。体幹は手先や足先のような目に見える部位に比べて、動きが悪くなっているケースが多いもの。とくに、ふだん運動不足の人ほどその傾向が強いのです。だからこそ、体幹を鍛え前にまず体幹のほぐし方を覚えましょう。
体幹を鍛える前に柔軟性を取り戻す
そもそも体幹は本来、さまざまな方向にかなり動かせる部位です。しかし、運動不足のせいで1つの塊のようになってしまい、ほとんど動かせない人もいるほどです。
体幹を自在に動かせないと、胴体のしなやかな動きができず、手先や足先だけの動作になりがち。だからこそ、体幹を鍛える前に背骨まわりをいろいろな方向に動かしてほぐし、柔軟性を取り戻す必要があるのです。
体幹を鍛える前に行う体幹ほぐしは、3方向で行います。まずは体幹を前後に曲げましょう。足を肩幅くらいに開いて立ったら、みぞおちを中心に背中を丸め込むようにして体幹を折り曲げるのです。
体幹を鍛える前に行う体幹ほぐし
そして、今度はみぞおちを中心に背中をそらすようにして体幹を後ろに曲げます。この前後の動きをゆっくり5回、繰り返してください。骨盤を固定して腰から上だけを動かすのがポイントです。
体幹を鍛える前に行う体幹ほぐしを、今度は左右で行います。足を肩幅くらいに開いて立ったら、やはりみぞおちを中心に体幹を横に曲げるのです。足の付け根から体を倒さないように注意して、左右交互に5回繰り返します。
最後の体幹ほぐしは、体幹を回します。足を肩幅くらいにして立ったら腰を正面に向けて固定して、上半身を水平に回転させるのです。腰ごと体が回らないように注意して、左右交互に5回繰り返してください。
