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羽賀龍之介の豪快な内股はプロセスに秘密がある


「柔よく剛を制す」…日本柔道は磨き抜かれた技で世界を制してきました。その伝統をつぐ男がいます。リオデジャネイロ五輪・100㎏級代表である羽賀龍之介選手です。羽賀選手の決め技は、一瞬を狙って豪快に相手を跳ね上げる内股。そこで、羽賀選手の内股の神髄を徹底分析しました。


羽賀龍之介の豪快な内股はプロセスに秘密がある


羽賀龍之介を32台のカメラが追う


世界の強豪を打ち破る羽賀龍之介選手の内股の秘密を、実験で明らかにすることにしました。32台の赤外線カメラで、技をかけるときの羽賀選手の動きを追跡します。羽賀選手の体に特殊な塗料を塗ったマーカーを取り付けました。


関節を中心に骨格に沿って取り付けたマーカーはぜんぶで47箇所です。赤外線カメラがとらえたマーカーの動きを解析することで、技の流れやスピードの変化、体の重心の位置を割り出すことができます。


まずは羽賀選手に内股を見せてもらいました。相手の重心が前に出るのに合わせて、タイミングよく技をかけています。実際の試合では相手の重心をどのようにして前に引き出しているのでしょうか。


羽賀龍之介の内股の秘密はプロセス


そこで、相手には羽賀龍之介選手に内股で投げられないよう、重心を前に出さないことを心がけてもらいます。解析した相手の重心の動きは、重心が前に移動したときは赤、後ろに移動したときは青で表します。


相手は内股を警戒していたにもかかわらず、最後は重心が前に出たところを捉えられました。相手選手は「内股がすばらしいのはわかっていたので、後ろに重心を置いていたら後ろ技で攻められ、前に出たところ投げられた」と話します。


実際、内股が決まるまでの8秒間に羽賀選手は9回、技を仕掛けていました。小外刈り、大内刈り、大外刈り、小外刈り、大内刈り、小内刈り…と、後ろに倒す技が続きます。ここで手前に引き出す内股、再び後ろに倒す大内刈り、そして内股です。9回中7回は相手を後ろに倒す技。秘密はプロセスにあったのです。


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