体脂肪率は家庭用の体組成計で簡単に測定できます。ただし、体脂肪率の算出する基準データは体組成計のメーカーによって異っているもの。すなわち、体脂肪率は体組成計メーカーによって数値が違うのです。体脂肪率の測定方法について、詳しく見ていきましょう。
体脂肪率の伝統的な測定方法の1つ
筋トレやダイエットする人が気にするデータの1つが体脂肪率です。体脂肪率とは全体重に占める志望の重量の割合。現在では家庭用の体組成計で体脂肪率が測定できますが、かつては簡単に測定できる数値ではありませんでした。
そんな体脂肪率の伝統的な測定方法の1つが水中体重秤量法です。アルキメデスの原理を応用した、もっとも高精度とされる測定方法。しかし、息を全部はいて水槽に全身を沈めなければならないうえ、大掛かりな装置が必要です。
同じ原理を利用した空気置換法は、密閉カプセル内の気圧を変えて体脂肪率を測る方法。水中体重秤量法との比較では楽に計測できますが、装置が大きいことには変わりがありません。
体脂肪率をインピーダンスで算出
それが1992年、日本の計測器メーカーがインピーダンス法による体脂肪率の小型測定器を開発。高精度なデータを手軽に得られるようになりました。
インピーダンス法による体脂肪率の測定は、筋肉と脂肪の電気抵抗が異なることを応用。体に微弱な電流を流して、インピーダンスを測定して体脂肪率を算出するものです。
いまでは体脂肪率だけでなく、筋肉量や骨量なども計測できる体組成計に進化しています。ただし、生体の電気抵抗は体調や時間によって変動するもの。体脂肪率を算出する基準データもメーカーで異なるもの。体脂肪率は体組成計メーカーによって数値が違うのです。