糖質制限ダイエットの効果はインスリンの分泌を抑えることになります。このインスリンの分泌に関わっているのが膵臓(すいぞう)の働き。この膵臓がそもそもどんな働きをしているのか、詳しく見ていくことにしましょう。膵臓の働きには消化器官と内分泌器官の2つの役割があるのです。
膵臓の働きに注意する必要がある
膵臓は食べ物の消化を手助けする臓器の1つです。食べ物は口から入って胃の中で分解されたのち、その先にある十二指腸へ進みます。そこで、膵臓と胆嚢から分泌される消化液でさらに細かく分解されるのです。
膵臓には、じつは2つの働きをはたしています。1つは消化器官として、アミラーゼなどの消化液を分泌する働きです。もう1つは内分泌器官として、インスリンなどのホルモンを分泌する働きになります。
そして、この膵臓の働きが低下してしまうと、消化液やインスリンの分泌能力が低下するというわけ。どちらも体にとっては重要な役目ですから、膵臓の働きが低下しないように注意する必要があるのです。
膵臓の働きに食後の運動は悪影響
ただし、膵臓は肝臓と同様に「沈黙の臓器」と呼ばれるもの。相当に状態が低下するまで、なかなか症状が現れない臓器として知られています。だからこそ、膵臓の働きには注意しなければなりません。
食後すぐの運動は、膵臓の働きに悪影響を与えます。というのも、消化器官は両端が止まってぶら下がった構造です。犬などは満腹のときに散歩させると、胃捻転などになることもあります。
人間も食後すぐに運動することは、消化器官が縄跳びをしているようなもの。未消化の食べ物が腸に下りるなど、非常によくありません。消化を助けている膵臓にも負担をかけてしまうのです。
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