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スポーツ心臓はインターバルトレーニングで作る




スポーツ心臓とは、マラソン選手などの心臓が一般人の2倍近くも大きくなる現象です。心臓が大きくなることで送り出す血液量がアップ。酸素や栄養が体の隅々に届くだけでなく、老廃物も大量に除去できます。そんなスポーツ心臓を作るのがインターバルトレーニングです。


スポーツ心臓はインターバルトレーニングで作る


心肺機能が強化されるトレーニング


人間のエネルギー供給には2つの方法があります。1つが無酸素系の供給。糖などをエネルギーとする供給法です。無酸素系は大きな力を発揮できる一方で、長時間動き続けることはできません。


もう1つが有酸素系の供給。有酸素系は無酸素系とは逆に、大きな力は発揮できませんが、長い時間運動を続けることができるの特徴です。この2種類の供給の特性をうまく使ったのが、インターバルトレーニングです。


2つのエネルギー供給を効率よく使うことで、心肺機能は一時的に低下します。しかし、次に同じトレーニングの負荷がかかっても対応できるよう、超回復で心肺が作り変えられるのです。こうしてインターバルトレーニングで心肺機能が強化されます。


スポーツ心臓は心拍出量が増大の結果


インターバルトレーニングによって心拍出量も増大します。心拍出量とは心臓が1回ドクンと拍動したときに、押し出される血液の量のこと。これが増えるということは、心臓の筋肉である心筋が強くなった証拠です。


心筋が強くなって心拍出量が増大すれば、酸素だけでなくあらゆる栄養も多く体の隅々に運ばれるようになります。さらには筋肉内で発生した老廃物なども、これまでより大量に除去できるようになるのです。


マラソン選手やクロスカントリー選手の心臓をスポーツ心臓と呼ぶことがありますが、これも心拍出量が増大した結果。インターバルトレーニングの超回復によって、大きな運動強度に耐えられる心臓ができ上がるのです。


スポーツ心臓の2つの機能的特徴とは


スポーツ心臓の機能的特徴は、1回心拍出量の増加と左心室の変化です。心臓の容積が増加することで、血液量が増加するとともに心筋のパワーがアップ。1回で送り出せる血液の量が増加するわけです。


スポーツ心臓のもう1つの特徴に、左心室の変化があります。持久系のスポーツ選手は左心室壁の厚さは一般人と変わりませんが、左心室の容積は増加。また、瞬発系のスポーツ選手は左心室壁が厚くなります。


右心房・右心室・左心房・左心室の4つの部屋から構成されている心臓。心臓から送り出される血液循環のルートは2つあり、体全体をめぐる体循環の出口は左心室です。このため、スポーツ心臓は、左心室に変化が現れるのです。


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