スピード違反の取り締まり件数が大幅に減るなか、交通違反の取り締まりで割合を増やしているのが、運転中のながらスマホの「携帯電話使用等違反」です。この違反、スマホを運転中に使ったらアウトと思われがちですが、操作方法によっては違反とならないケースもあります。運転中ながらスマホはどのような使い方なら大丈夫かを理解して、安全運転に努めましょう。
運転中ながらスマホは携帯電話使用等違反
運転中ながらスマホが該当するのは「携帯電話使用等違反」というもので、大きくわけて2種類あります。ひとつは、通信機器本体を握り使用するケースで、スマホ・携帯電話に限らず、本体を握って使うトランシーバーも使うと違反になります。
逆に、通信機器の本体が別な場所に固定され、マイクを操作するだけで使える場合は違反になりません。トラックやバスが業務で使う無線機はこちらの扱いになりセーフで、モービルタイプのアマチュア無線機も同様です。
スマホの場合、ハンズフリーキットに接続したうえで、ハンドルを手放すことなく通話ができる設定にすれば問題ありません。また、スマホ本体に触ることなくiPhoneのSiriやAndroidのOk googleを使う場合も運転中ながらスマホになりません。
運転中ながらスマホの違反の反則金は?
そして、携帯電話使用等違反のもうひとつのケースは、運転中に車載機器の画面を注視するもの。こちらは通信できるかどうかに関係なく違反になるため、スマホ以外にカーナビやレーダー探知機、テレビも対象になります。
運転中ながらスマホはどの程度画面を見続けると「注視」となるかを警察側がはっきり公開していないため、取り締まる警察官の判断次第となる部分も残ります。ただし、警察庁のWebサイトでは、2秒以上画面を見続けると危険という説を紹介しているようです。
携帯電話使用等違反の反則金、そして違反の点数にはその重さで2種類あります。重い方の「交通の危険」は、運転中ながらスマホが危険運転につながった場合で、ほとんどは交通事故が起きてしまった場合に適用されるものです。
違反の点数は2点で、反則金は普通車の場合9000円になります。一方、軽い方の「保持」は運転中ながらスマホが危険かどうかに関係なく違反になり、違反の点数は1点、反則金は普通車の場合6000円です。交通ルールを守って安全運転を心がけましょう。
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