ダイエットのために、腹筋を毎日トレーニングしている人も多いでしょう。ダイエットにおける筋トレの目的は、ふだんの生活での消費エネルギーを上げること。しかし、腹筋は毎日トレーニングしても大きくなりにくい筋肉。腹筋を毎日してもダイエットにはあまり効果がありません。
腹筋には毎日体を安定させる働き
筋肉は筋繊維という束で構成されていますが、じつは2種類あります。1つは速筋と呼ばれる、大きな力を瞬間的に出すもの。もう1つが遅筋と呼ばれる、小さな力を継続して出し続けるものです。
速筋は筋繊維が白っぽい色であることから白筋とも呼ばれます。一方の遅筋は、筋繊維が赤っぽいため赤筋です。そして、腹筋には遅筋がほかの部位よりも多いのです。
というのも、腹筋には毎日体を安定させる働きがあります。とくに、腹部には骨格が背骨しかないため、筋肉が恒常的に働いて安定していなければなりません。小さな力を継続して発揮することが仕事なのです。
腹筋を毎日するよりも有酸素運動
そして、大きな力を瞬間的に出すスポーツの代表格といえば、陸上競技の短距離走。ランナーの体は厚い筋肉で覆われています。
そして、小さな力を継続して出だし続けるスポーツならマラソン。ほっそりしている選手ばかりでしょう。このように、速筋は大きくなりやすく、遅筋は大きくなりにくいという特徴があります。
このため、腹筋は毎日トレーニングしても、遅筋が多いためなかなか大きくはなりません。このため、消費エネルギーのアップも難しいということ。ダイエットのためには、腹筋を毎日するよりも有酸素運動が有効なのです。
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