内臓脂肪レベルを測定できる体重計も一般的になって、内臓脂肪の数値が身近になってきました。それではこの内臓脂肪レベルを減らすには、どうすればよいでしょう? じつは内臓脂肪レベルを減らすチャンスは「お腹がすいた」タイミング。お腹がすいたとき、内臓脂肪レベルは下がっているのです。
お腹がすいたときは内臓脂肪が減少
脂肪でよくいわれるたとえが「内臓脂肪は普通預金で皮下脂肪は定期預金」というもの。皮下脂肪は、いったん溜まってしまうとなかなか減らせません。
しかし、内臓脂肪は変動が激しいのが特徴。運動すればすぐに減って、食べ過ぎれば増える性質を持っています。その意味で、内臓脂肪レベルを減らすことは難しいことではないのです。
実際、ダイエットが順調に進んで脂肪が減っていくとき、二の腕や太ももなどの皮下脂肪より、お腹まわりの内臓脂肪のほうが先に減ります。太ももを鍛えても、二の腕をトレーニングしても、減っていくのはお腹まわりの内臓脂肪からなのです。
そして、内臓脂肪を減らせているというサインが「お腹がすいた」と感じるとき。お腹がすいたときは、内臓脂肪がエネルギーとして使われているサインなのです。
お腹がすいたら我慢してから食事
このため、お腹がすいたときにできるだけ我慢してから食事するようにするだけで、内臓脂肪は徐々に減らすことが可能。加えて、お米やパンなどの炭水化物を減らす糖質制限も、内臓脂肪を減らすのに効果的です。
なお、体脂肪計といわれる体重計では、内臓脂肪レベルを測定することはできません。このときの体脂肪とは皮下脂肪と内臓脂肪の合計値になってしまいます。
ちなみに皮下脂肪とは、皮膚の下にあってつかむことができる脂肪。一方の内臓脂肪は、腹部の内臓の周りにあるものです。目安としては、腹筋に力を入れたときに手でつかめるお肉が皮下脂肪。つかめるお肉が少ないのに体脂肪率が高いなら、内臓脂肪レベルが高めであると推測できます。
【関連リンク】
その気になればすぐ!?内臓脂肪レベルの落とし方
「体幹」と「インナーマッスル」の鍛え方の違い
皮下脂肪を落とすだけで腹筋を割る方法とは?
体脂肪率の理想は腹筋が割れる「10%以下」
ぽっこりお腹を引き締めるインナーマッスル腹筋