日常生活の動作の中でいかに上手に体を動かすかは、インナーマッスル強化の近道といえます。そこで、日常の動作の中でも大きな動きを伴う掃除で、インナーマッスルを鍛える方法を紹介しましょう。インナーマッスルを鍛えるとふだんのあらゆる動作が軽快になるだけでなく、尿漏れ予防にも効果があります。
インナーマッスルを掃除で鍛える方法
インナーマッスルは、私たちの体の関節を一番よい場所に持ってきてくれるためのもの。よい姿勢の基本中の基本になるものです。また、インナーマッスルは意外に体のあちこちに存在しているため、体の代謝にも効果があります。
そんなインナーマッスルを、掃除機やモップがけで床を掃除しているときに鍛える方法です。まず骨盤を立てて姿勢を正します。そして、足を前後に一歩分、開いてください。
ここで、骨盤を立てたまま腰を上下に動かすのです。とはいえ掃除機やモップがけのときに、すべての掃除をこの体勢で行うのはかなりハード。掃除の合間に、左右の足を入れ替えて5回ずつ行うようにするとよいでしょう。
インナーマッスルの衰えで尿トラブル
こうすることで、とくに骨盤の下にあるインナーマッスル「骨盤底筋」が鍛えられます。骨盤底筋とは、膀胱・子宮・直腸などの臓器を下から支える筋肉のこと。骨盤の底でハンモック状に広がっています。
骨盤底筋は腹横筋や多裂筋、横隔膜といったインナーマッスルともに、インナーユニットを形成。インナーユニットがコルセットのように体幹を引き締めて安定させることで、あらゆる動作が安定します。
また、このインナーマッスルの衰えが尿漏れなどの尿トラブルの原因。骨盤底筋がゆるむと尿道を抑える力が弱まり、少しずつ尿が漏れ出してしまいます。つまり、この骨盤底筋を鍛えることで尿漏れなどの改善にも効果があるのです。
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