アキレス腱が太い人は心臓病になるリスクが高いのをご存知ですか? アキレス腱が太い人は通常よりも心臓病のリスクが13倍も高いといいます。なぜアキレスけんが太いことが心臓病のリスクと関係あるのかを詳しく見ていきましょう。また、心臓病の危険度を調べるためのアキレス腱チェックの方法も紹介します。
アキレス腱が太いのはコレステロール
コレステロールは、血管の壁にできた小さな傷や穴からどんどん中に溜まっていくもの。最終的には、血管をふさいでしまったり、詰まらせてしまいます。これによって心筋梗塞が引き起こされるのです。
しかし、コレステロールが溜まる場所は血液中だけではありません。それが「アキレス腱」です。アキレス腱というのは、激しく伸びたり縮んだりしていて、いつでも傷だらけ。血中のコレステロール値が高いと、その傷にどんどんコレステロールが溜まっていくのです。
そして、それが長い年月かけて溜まり続けた結果として、見た目でもわかるほどの太さになるのでした。すなわち、アキレス腱が太いということは、コレステロール値がずっと高いということ。だからこそ心臓病になるリスクが高いのです。
アキレス腱が太いかのチェック方法
この病気は「家族性高コレステロール血症」というもの。LDLコレステロールの値がもともと体質的に高い病気です。このため、食事や運動に気を遣ってもコレステロール値がなかなか下がりません。これは遺伝によるものです。
日本での家族性高コレステロール血症の患者数は推定で30万~60万人。心筋梗塞をおこす人の1割は、このタイプであることがわかっています。
そこで、心臓病のリスクが高いかのアキレス腱チェックの方法を紹介しましょう。まず、アキレス腱は横から見たときに弓なりに反っているのが正常です。家族性高コレステロール血症の場合、ボコッと後ろに膨らんでいるようになっています。次に、アキレス腱が太いかを確認します。厚さが2cm以上だと危険なサインです。
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