筋肉をつける食事をしても便通異常を招いては元も子もありません。便通異常は腸の老化を促進するため、せっかくの栄養が吸収できなくなるからです。便通異常の原因は体内に充満する水素とメタンガス。その発生原因は食生活にあります。筋肉をつける食事で8時間以上の間隔が必要になる理由を見ていきましょう。
筋肉をつける食事は小腸で栄養吸収
筋肉をつける食事に限らず、人間は食べたものを胃で消化して小腸で栄養を吸収する仕組み。吸収し終わったら小腸は活発にぜん動運動を行い、食べ物を大腸へと送り出します。そして、最終的に便として排出されるのです。
ここで重要なのが、小腸が活発に動き出すタイミング。ふだん小腸は常にゆるやかに動いていますが、食べ物を大腸に押し出すためには活発なぜん動運動が必要になります。そうでないと、一気に食べ物を押し出せません。
じつは、活発なぜん動運動が開始されるのは、食べ物が体内に入ってきてから8時間後と決まっています。食べ物が入ってくる刺激は、まるでタイマーのスイッチのようなものなのです。
筋肉をつける食事で間隔を空ける理由
ところが、8時間もたたないうちに新たな食べ物が小腸に入ってくると、タイマーのスイッチがリセット。そこからさらに8時間カウントし直してしまいます。こうなると、ぜん動運動はいつまでたっても活発化しません。そのため、食べ物が小腸の中で少しずつ溜まってしまうのです。
すると、徐々に食べ物に細菌が集まって繁殖を開始。やがて食べ物は発酵し、そのときに水素とメタンガスを発生させるのです。
その刺激によって放出されるのが、腸のぜん動運動を抑えるホルモン。小腸だけでなく大腸の動きも鈍くなり、便秘や下痢などの便通異常を引き起こしてしまうのです。便通異常があってはせっかくの栄養の吸収もおろそかになってしまいます。これが筋肉をつける食事では8時間以上の間隔を空ける必要がある理由です。
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