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「体幹を鍛える」とは具体的にどの筋肉のこと?




スポーツパフォーマンス向上に「体幹を鍛える」という言葉をよく耳にするようになりました。しかし、一口に体幹を鍛えるといってもその定義はあいまいで、解釈の仕方も人それぞれというのが現状かもしれません。そこで、体幹を鍛えるといったときに具体的にどの筋肉のことを指すのかを見ていきましょう。


「体幹を鍛える」とは具体的にどの筋肉のこと?


「体幹を鍛える」の体幹は胴体部分


「体幹を鍛える」といったときの体幹とは、文字どおり体の幹のこと。腕や足、頭部を除いた胴体部分を指すのが一般的です。ただし、胴体部分にある筋肉をトレーニングすることが体幹を鍛えることになるわけではありません。


というのも、筋肉は基本的に関節を動かすために存在するもの。たとえば、力こぶを形作る上腕二頭筋はひじ関節を曲げるために働きます。この考え方にのっとると、体幹の筋肉とは体幹の関節を動かす筋肉ということです。


ここで体幹の関節とは背骨になります。肩関節や股関節が動かすのは腕や足。体幹の関節ではありません。そして、背骨を動かす筋肉はおもに、腹筋と背筋ということになるのです。


体幹を鍛えるに腸腰筋も含まれる


すなわち、体幹を鍛えるとは腹筋や背筋を鍛えるということ。熱い胸板を形作る大胸筋は体幹には存在していますが、動かすのは肩関節です。このため、大胸筋のトレーニングは体幹を鍛えることにはなりません。


また、体幹には骨盤も存在していて、骨盤の向きや角度に影響を与える筋肉も、体幹を鍛えるという範疇に入ってきます。具体的には、腸腰筋といわれるインナーマッスル。背骨と大腿骨をつなぐ大腰筋と骨盤と大腿骨をつなぐ腸骨筋の総称です。


腸腰筋には足を上げるという役割がありますが、これは股関節を動かすもの。その意味では体幹の筋肉とは呼べません。しかし、腸腰筋には骨盤の角度を正しく保つ機能もあります。その意味では、体幹を鍛えることに腸腰筋トレーニングも含まれることになるのです。


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