脂質代謝しやすい体を作れれば、体に脂肪が溜まりにくくなるだけでなく、莫大なエネルギー源である脂質を使えるようになるため持久力もアップします。そんな脂質代謝には筋トレあとに有酸素運動を行うのが効果的です。脂質代謝をアップさせるメカニズムについて詳しく見ていきましょう。
脂質代謝のスイッチと糖質の貯蔵量
体を動かすときにエネルギーとして使われるのは、体に蓄えられている糖質と脂質です。体の基本構造として、糖質の貯蔵量が少なると脂質代謝が進むというものがあります。
ここで筋トレを行う場合、エネルギー源として使われるのは糖質。短時間で体を追い込むことで体内の糖質の貯蔵量が少なくなって、脂質代謝のスイッチが入るわけです。
加えて、短時間で体に大きな負荷をかけると筋トレは、アドレナリンや成長ホルモンが分泌されて脂肪分解が促進されます。ただし、このままではまだ脂質は代謝されたわけではありません。
脂質代謝をアップする運動前の食事
分解された脂肪酸が使われなければ、再び脂肪細胞に蓄えられてしまいます。そこで、筋トレあとにランニングやウォーキングを行うことで、脂肪分解によって発生した脂肪酸をたくさん使うことができるというわけです。
ただし、気をつけなければならないのが、脂質代謝する能力は筋トレあとの有酸素運動を続けることでアップするということ。すなわち、筋トレあとに脂質が使われるタイミングが後ろ倒しになるのです。
このほか、脂質代謝をアップするなら、運動前の食事にあえて高脂肪食を摂るという方法もあります。運動前の最後に摂った食事の内容によって、運動中のエネルギー代謝のバランスが変化。脂肪を多めに摂ると、脂質が優先的にエネルギー源に使われるのです。
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